イザという時に始動できないのがアクアスクータか?
と呟きたくなる程、アクアスクータは何と言っても 始動出来ないことが多過ぎる。海外のネットでも、「故障が多過ぎる、電動式でまともに使える物はないのか」などの質問が飛び交っている程だ。
事実、取扱説明書に従って問題なく始動できれば良いのだが、家で充分整備したのに、いざ海へ来てみると始動できないことがしばしばある。それだけではなく、つい先程まで調子良く使っていたのに、さっぱり掛からないということも多い。
このブログを始めるそもそもの動機もその通りで、私は出版物やネット情報で何とか問題解決の情報を得ようと期待したが、さっぱり見当たらない。
そうした中で、唯一詳しい情報源となり得るのは、アクアスクータ生産国イタリアのネットフーラムである、
PescaSubApnea=素潜り魚突き だけだった。
膨大なネットフオーラムだが、残念ながらイタリア語なので私は自動翻訳に頼るしかない。日本語に翻訳すると殆ど読解不能の文章になってしまうが、同系統である英語にすれば想像力を最大にして何とか理解ができる。
URLを直接記しても変更されたりするので、この表題で検索して欲しい。Topページから登録を済ませ、フォーラムページトップから、Aquascooter Comer - Arkos をクリックして目的のフォーラムに入ることが出来る。私は閲覧ばかりで投稿しなかったためか、現在画像の閲覧が制限されてしまったが、興味ある向きは試してほしい。歴史、使用法、修理、改造などあらゆる情報が満ちている。なお、”Arkos”はAS600型までの製造会社で、旧型の情報も取り上げられていることを示している。
このフォーラムで私なりに理解した情報は最大限利用させて貰っている。
さて、本題に戻ってとにかく「現地でエンジンを始動」するためにはどこから何をすれば良いのか?魚突きに逸る気持で、スクータ使用を諦めるならどこで見極めるのか?考えられることを挙げてみるなら:
点検或いは調整の順序としては:
1燃料系統の確認、タンク水混入有無
2スノーケルの詰まり、空気室
3キャブレタ調整ネジ位置
4プラグと火花電圧
5排気口とバルブカップ
とすればよいと思う。まあ言わずもがなで誰でもこれらの点検をすることとは思う。
以下、それぞれの要点は:
1、燃料系統は、空のタンクに新たに燃料を入れた場合は除き、燃料を注ぎ足しながら何日も使っているような場合は水が溜まっていないか確認する。短時間であれば燃料をペットボトルに移して確認し、燃料だけをタンクに戻す。ペットボトルはガソリンで溶けるから、長時間放置してはならない。
容器が無ければタンクの下から光を当てて覗いてみる。もやもやとしたものがタンクの底に見えたら水だと確認できる。少量であれば無視するが多い場合は水抜きをしなければならない。困った時の荒技としては、燃料キャップを閉めるか、もっと良いのは掌でタンク口を押えたまま全体をひっくり返す。底に溜まっていた水分は、今度はキャップ部に集まるので、集まったと想像できたらキャップを一瞬緩める、或いは掌を一瞬浮かして排出する。勿論燃料も一緒に流れ出してしまうので、手早くしなければならない。
前に紹介したスポイトがあればこの作業は簡単だ。
・・・・余談だが、夜のバイクツーリング中にトラブルがあり、燃料切れか?と確認のためタバコの火をタンクの口にかざしたところ、爆発炎上した・・・・などという誠にお目出度い実話がある。燃料系統の扱いには注意して欲しいものだ。
さて、燃料が送られないというトラブルもごく稀に起きる。ロープを引いてプラグ孔から霧状に燃料が噴出すことを確認するとマニュアルにはあるが、目で見て分かり辛いのが難だ。
誠に馬鹿馬鹿しい経験だが、燃料タンク内のフィルタ=吸込口が液面上に露出していたことがある。それでもフィルタに付着した僅かの燃料と気化した燃料が送られるらしく、一瞬だけは始動する。そして暫くするとまた一瞬始動を繰り返していた。
これは燃料チューブが経年で柔軟性を失い、均圧用のチューブと干渉していたのが原因だった。同様に、フィルタがタンク前面に押付られた状態になっており、全体を後ろに傾けるとこれも液面上に露出してエンストを起こすことがあった。
整備項目から考えると、フィルタの目詰まりを心配しなければならないが、経験上も清潔な我国では殆どその可能性はないと思う。怪しいと思ったら燃料チューブを抜いて、燃料がポタポタとこぼれ出ることを確認すればよい。
チューブを抜き、コックを ON にしてポタポタガソリンが出てくるか。
=以上燃料タンク系項目終わり=
中途になりましたが、次回は空気系統から =小坂夏樹=
=Blog 第3回「現地でのトラブル対策 始動不可」 その1 終り=
と呟きたくなる程、アクアスクータは何と言っても 始動出来ないことが多過ぎる。海外のネットでも、「故障が多過ぎる、電動式でまともに使える物はないのか」などの質問が飛び交っている程だ。
事実、取扱説明書に従って問題なく始動できれば良いのだが、家で充分整備したのに、いざ海へ来てみると始動できないことがしばしばある。それだけではなく、つい先程まで調子良く使っていたのに、さっぱり掛からないということも多い。
このブログを始めるそもそもの動機もその通りで、私は出版物やネット情報で何とか問題解決の情報を得ようと期待したが、さっぱり見当たらない。
そうした中で、唯一詳しい情報源となり得るのは、アクアスクータ生産国イタリアのネットフーラムである、
PescaSubApnea=素潜り魚突き だけだった。
膨大なネットフオーラムだが、残念ながらイタリア語なので私は自動翻訳に頼るしかない。日本語に翻訳すると殆ど読解不能の文章になってしまうが、同系統である英語にすれば想像力を最大にして何とか理解ができる。
URLを直接記しても変更されたりするので、この表題で検索して欲しい。Topページから登録を済ませ、フォーラムページトップから、Aquascooter Comer - Arkos をクリックして目的のフォーラムに入ることが出来る。私は閲覧ばかりで投稿しなかったためか、現在画像の閲覧が制限されてしまったが、興味ある向きは試してほしい。歴史、使用法、修理、改造などあらゆる情報が満ちている。なお、”Arkos”はAS600型までの製造会社で、旧型の情報も取り上げられていることを示している。
このフォーラムで私なりに理解した情報は最大限利用させて貰っている。
さて、本題に戻ってとにかく「現地でエンジンを始動」するためにはどこから何をすれば良いのか?魚突きに逸る気持で、スクータ使用を諦めるならどこで見極めるのか?考えられることを挙げてみるなら:
点検或いは調整の順序としては:
1燃料系統の確認、タンク水混入有無
2スノーケルの詰まり、空気室
3キャブレタ調整ネジ位置
4プラグと火花電圧
5排気口とバルブカップ
とすればよいと思う。まあ言わずもがなで誰でもこれらの点検をすることとは思う。
以下、それぞれの要点は:
1、燃料系統は、空のタンクに新たに燃料を入れた場合は除き、燃料を注ぎ足しながら何日も使っているような場合は水が溜まっていないか確認する。短時間であれば燃料をペットボトルに移して確認し、燃料だけをタンクに戻す。ペットボトルはガソリンで溶けるから、長時間放置してはならない。
容器が無ければタンクの下から光を当てて覗いてみる。もやもやとしたものがタンクの底に見えたら水だと確認できる。少量であれば無視するが多い場合は水抜きをしなければならない。困った時の荒技としては、燃料キャップを閉めるか、もっと良いのは掌でタンク口を押えたまま全体をひっくり返す。底に溜まっていた水分は、今度はキャップ部に集まるので、集まったと想像できたらキャップを一瞬緩める、或いは掌を一瞬浮かして排出する。勿論燃料も一緒に流れ出してしまうので、手早くしなければならない。
前に紹介したスポイトがあればこの作業は簡単だ。
・・・・余談だが、夜のバイクツーリング中にトラブルがあり、燃料切れか?と確認のためタバコの火をタンクの口にかざしたところ、爆発炎上した・・・・などという誠にお目出度い実話がある。燃料系統の扱いには注意して欲しいものだ。
さて、燃料が送られないというトラブルもごく稀に起きる。ロープを引いてプラグ孔から霧状に燃料が噴出すことを確認するとマニュアルにはあるが、目で見て分かり辛いのが難だ。
誠に馬鹿馬鹿しい経験だが、燃料タンク内のフィルタ=吸込口が液面上に露出していたことがある。それでもフィルタに付着した僅かの燃料と気化した燃料が送られるらしく、一瞬だけは始動する。そして暫くするとまた一瞬始動を繰り返していた。
これは燃料チューブが経年で柔軟性を失い、均圧用のチューブと干渉していたのが原因だった。同様に、フィルタがタンク前面に押付られた状態になっており、全体を後ろに傾けるとこれも液面上に露出してエンストを起こすことがあった。
整備項目から考えると、フィルタの目詰まりを心配しなければならないが、経験上も清潔な我国では殆どその可能性はないと思う。怪しいと思ったら燃料チューブを抜いて、燃料がポタポタとこぼれ出ることを確認すればよい。
チューブを抜き、コックを ON にしてポタポタガソリンが出てくるか。
=以上燃料タンク系項目終わり=
中途になりましたが、次回は空気系統から =小坂夏樹=
=Blog 第3回「現地でのトラブル対策 始動不可」 その1 終り=