窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

海辺のハエ捕り・ハクセキレイ

2019-06-24 16:45:00 | 山野の鳥

ハクセキレイを波ぎわでよく見かけるようになりました。低気圧が通り過ぎた後の海岸線

にはうねりで引きちぎられたコンブやワカメ、アマモなどの切れ端が打ち上げられます。

半生になった切れ端にはたくさんのハエが集まってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

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              ◆  海辺のハクセキレイ  ◆

ハクセキレイの狙いは、たくさん集まるこのハエたちです。コンブをはじめとする海草は

ミネラルやタンパクなど栄養価の高い成分が多く、ハエは乾燥して滲み出てくる液を舐

めています。

サッサと歩いてきて瞬時に捕えます。多くは一瞬にして逃げるので、つぎつぎ移動しな

がら捕っていきます。ハエが多いときは効率よく捕れます。

すばやく、ハエが飛び立つ前に嘴がつかみます。狙ったハエが逃げると体をひねり、

反飛びしてキャッチ。頭を低くして、ハエ目線でくちばしを出していきます。

この素早く動きに魅了されます。身のこなし方を担っているのが、脚と翼と尾羽です。

尾羽は体をねじったり、頭をひねったりするときに体全体のバランスを維持するのに

とても役立ちます。

体操競技の床運動で見せるひねり技を彼らは日常でやってくれるのです。その時に

貢献しているのが尾羽です。1本1本の尾羽がばらばらに動き、空中でのバランスを

とっているのです。

エサ取り光景を見ていると、鳥の羽1本1本が彼らの生活を支えているとつくずく考え

させられます。

寂しい夏場の海岸線。ハクセキレイの華麗なる餌取りで盛り上がり、愉しんでいます。