窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ひと月前のオオハクチョウたち

2020-12-10 18:41:10 | オオハクチョウのいる風景

ひと月前の風景です。牧草地の中に残された小さな沼を千羽以上のオオハクチ

ョウが夜のねぐらに利用していました。理想的なサンクチュアリーみたいな風

景です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ ひと月前のオオハクチョウたち ★

デントコーン畑が作られる前はこんな光景は見られませんでした。貿易摩擦の

影響が酪農の地域にこんな形で表れてるんですよ。

それまでは野付湾や風蓮湖、厚岸湖に集まり、アマモを食べていたオオハクチ

ョウが刈入れの終わった牧草地帯のデントコーン畑に集まってきているのです。

ねぐらを近くにとるためにこの沼を利用しているのです。日の出前から甲高い

トランペットに似た声を出し、互いに朝の挨拶を交わしています。日が登り高

くなってくると首を上下に振りながら飛び立つぞポーズをとり、海面を走り出

します。

カラマツの林を背景に白い巨体が上昇して行きます。10数羽の大きな群れから

家族単位の群れまで、沼から飛び立って行きます。

牧草地をなでるように白い姿が太陽の光で眩しい。省エネで近場の餌場に出勤

して行きます。