知床連山がオホーツク海の湿った空気を遮り、乾燥した空気が入り込んできます。
しかもマイナス10℃以下の寒気。野付半島はすっぽりこの寒気で覆われ、地面も
水面も凍って行くのが分かります。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 氷上の水のみカフェ ★
根室地方は日本海側の豪雪がうそのように積雪がありません。その代り野付湾が
凍り出し、湿地の中の沼は硬い氷がはりつめてしまいました。
それまで水を飲みにたくさんやってきていたカモたちは、どこかへ移動して行
きました。沼はオオハクチョウにとり大切な水飲み場所。
割れた氷の下からしみだしてくる水を求め、オオハクチョウがやってきます。
以前に比べると数は少ないのですが、氷の上に降りてしみ出してきた水を啜っ
ています。
2羽の幼鳥連れの家族が4羽、氷上に乗り、水を飲み、周りに注意を払っていま
す。水だとキタキツネが近寄れませんが、氷の上だと襲ってきます。首を伸ば
し、しきりに警戒しています。家族の絆は強く、誰かが水を飲んでいるときは
周囲を見回す個体がいます。
私も氷の上をゆっくりと近寄ることができる恩恵を受けます。いつも水の中に
隠れ見えない脚がしっかり観察できます。
黒くてがっちりして、指の間の膜がしっかり見えます。爪は猫の爪みたいに曲
がり地面をしっかり捉えるように硬そうです。