コクガンに会えるのは気紛れだ。その日の天候、風向き、潮の干満といろいろ
な条件で彼らの食事処が決まる。それさえわきまえれば、コクガンのいる場所
を想像できるのだが。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 12月6日、野付湾のコクガン ★
12月6日は風のない穏やかな朝でした。8時過ぎ、満潮の湾内。穏やかな水面に
コクガンの姿がありました。大まかに数え500羽以上の個体が岸よりに集まって
来ています。
湾の真ん中は水位が上がりアマモが採れず、岸辺に押し寄せられたアマモを求
めやってきたのです。気温が下がり岸よりの水面には薄氷が張ってきています。
彼らは氷の端に集まり、浮き上がって来たアマモをしきりに拾い上げ飲み込ん
でいます。
日の出から1時間近く、お腹が空いているようで争うように食べています。彼ら
の空腹を満たすほどたくさんのアマモが野付湾内にはあるのです。
500羽以上のコクガンが集まれば目立ちます。それを狙いにオオワシやオジロワ
シが偵察にやってきます。すると警戒したコクガンが一斉に水面を走り出します。
みんなで飛べばワシも襲いづらいのです。低空で飛び、ワシがいなくなるのを
確かめると旋回をして戻ってきます。
のんびりとした朝です。