窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オナガガモの上にハマシギが

2021-04-10 18:59:12 | シギ・チドリ

渡りの中継地になる野付半島。3月に入り行くたびに種類が増えてきます。

寂しかった干潟にオオハクチョウを筆頭にカモの仲間、雁の仲間、シギの仲間、

夏鳥が入り乱れています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ オナガガモの上にハマシギが ★

春は地軸が太陽よりになるせいで、干潟が広大になります。北上してきたカモ

シギが干潟の生き物を求めたくさん集まります。

もちろん食べる生き物が多い場所により多く集まります。オナガガモの群れが

集まっている干潟にハマシギの群れが混じっていました。

シギがカモの群れに混じって餌取りをするシーンをあまり見たことがなかった

ので興味本位で見ていました。まだ他のシギがやってきていないせいか、ハマ

シギたちがカモの群れに紛れています。天敵に用心してか移動して行きません。

上げ潮が始まり、海水が急速に流れ込んできました。足元に水がかかると、

ぐに胸あたりまで達し、さらに浮いてしまい泳がなければならなくなりました。

普段ならすぐに飛び去り潮が来ない砂地に移動するのに、海水に追われるように

泳いで移動してきます。カモたちは浮いても泳げますが、ハマシギたちはそう

も行かず、突き出た場所などに移動。でも、海水は追いかけてきます。

とうとう1羽のハマシギが面白い行動にでました。オナガガモの背中にひょい

と飛び乗ったのです。ハマシギにすれば氷の上に乗ったようなもの。オナガガモ

の背中は意外に平たくて乗り易かったんでしょう。

乗られたオナガガモはびっくり。あわててぐるぐる回り泳ぎ、何とか振り下ろ

したい様子。ハマシギは振り落とされないようにバランスをとり、乗り続ける

ように羽を広げ頑張っています。ぐるぐるを繰り返しているうちに滑り落ちて

しまいました。

いや、なかなかユーモラスで愉しい一場面でした。

平和な光景です。そのうちハマシギは群れで移動して行きました。