渡りの中継地になる野付半島。3月に入り行くたびに種類が増えてきます。
寂しかった干潟にオオハクチョウを筆頭にカモの仲間、雁の仲間、シギの仲間、
夏鳥が入り乱れています。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ オナガガモの上にハマシギが ★
春は地軸が太陽よりになるせいで、干潟が広大になります。北上してきたカモ
やシギが干潟の生き物を求めたくさん集まります。
もちろん食べる生き物が多い場所により多く集まります。オナガガモの群れが
集まっている干潟にハマシギの群れが混じっていました。
シギがカモの群れに混じって餌取りをするシーンをあまり見たことがなかった
ので興味本位で見ていました。まだ他のシギがやってきていないせいか、ハマ
シギたちがカモの群れに紛れています。天敵に用心してか移動して行きません。
上げ潮が始まり、海水が急速に流れ込んできました。足元に水がかかると、す
ぐに胸あたりまで達し、さらに浮いてしまい泳がなければならなくなりました。
普段ならすぐに飛び去り潮が来ない砂地に移動するのに、海水に追われるように
泳いで移動してきます。カモたちは浮いても泳げますが、ハマシギたちはそう
も行かず、突き出た場所などに移動。でも、海水は追いかけてきます。
とうとう1羽のハマシギが面白い行動にでました。オナガガモの背中にひょい
と飛び乗ったのです。ハマシギにすれば氷の上に乗ったようなもの。オナガガモ
の背中は意外に平たくて乗り易かったんでしょう。
乗られたオナガガモはびっくり。あわててぐるぐる回り泳ぎ、何とか振り下ろ
したい様子。ハマシギは振り落とされないようにバランスをとり、乗り続ける
ように羽を広げ頑張っています。ぐるぐるを繰り返しているうちに滑り落ちて
しまいました。
いや、なかなかユーモラスで愉しい一場面でした。
平和な光景です。そのうちハマシギは群れで移動して行きました。