ウミネコが帰ってきました。野付半島では春から秋まで棲息する夏鳥です。
1980年ころにはほとんどいませんでしたが、2000年に入ったころより増えて
きました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 夏鳥、ウミネコが帰ってきました ★
ウミネコが増えてきた理由は根室海峡に入ってくるイワシやイカ、イカナゴなど
の群れと関係していると思いたい。
5月から6月にイワシが野付湾に大量に入ってきます。水面下に黒い塊が移動して
行く様子はどっきとします。ゴジラ世代はゴジラが泳いできた、とつい想像して
しまいます。
夏季は冬季にいた大型カモメがほとんどいなくなります。浜辺で休むカモメは
ウミネコだけになります。知床半島や国後島には繁殖地がありますが、野付半島
周辺にウミネコが繁殖するような環境がありません。休息に集まる浜になって
いるのです。
5月から6月はオーストラリアやニュージーランドで繫殖したハシボソミズナギ
ドリが根室海峡に数百万羽押し寄せてきます。オキアミや小魚が大量にいるか
らです。
ウミネコたちもこの魚の群れを追いかけています。成鳥はすでに繁殖地周辺に
集まっているようですが、若者たちは干潟に集まっています。アマモの中で育
っている稚魚の群れを追いかけているようです。