窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

昼間のヒシクイ

2019-09-15 18:57:09 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

続ヒシクイです。9月1日に亜種ヒシクイがやってきたのを見つけてから早くも2週間に

なります。その後、続々やってきました。野付半島と風蓮湖のヨシ帯に夜中に集まっ

ている個体数は4000羽以上になりました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ◆  昼間のヒシクイ  ◆ 

日の出とともに飛び立って行く亜種ヒシクイは河口のヨシ帯から内陸の牧草地に向かいます。

牧草地はすでに2番草の刈入れが始まっていますが、天候の関係でまだ刈入れが済んでいない

ところが多く残っています。

彼らは牧草を食べてしばらく過ごします。刈入れが終っていると遠くから探せるのですが

今時期は草に紛れ、探しにくいのです。人の気配を嫌うので、丘陵の窪地に降りてしまうと

ことが多く、経験が頼りになります。

以前いたところを中心に探します。時には車から降り、手を耳に当てゲルルゲルルという声

に聞き耳を立てます。ただし、食べ物が豊富だと鳴き声が少ないのです。

黒っぽいので牧草地に入ると思うほど探せません。目を凝らし、1羽でもいいから見つける

ようにします。1羽を見つけさえすれば、必ず丘陵の斜面にたくさんの個体が降りています。

車から降りてゆっくり斜面に回り込みます。

牧草地に降りている亜種ヒシクイは黙々と牧草を嘴で引きちぎり食べています。ほとんどは

鳴き声を上げず、ゆったりと食べ、過ごしています。

私に気づくと、頭を上げ、首を伸ばし、緊張姿勢を取ります。そしてゆっくり移動を始めます。

遠ざかって行きます。もう、動けません。そこから観察するしかないのです。

もっと近寄り観察しようと移動すると、必ず警戒して飛び立つ奴がいます。飛び立たれる

とカメラを構えるしかありません。せめて数を収めるためにも。

見えないところから飛び立つ数の多さに、いつもびっくりです。1羽が・・・。これだけ

いたのか、毎回見つけるたびに自分の読みの浅さを嘆きます。

これからデントコーンの刈入れが終るとひとところにたくさんの亜種ヒシクイが集まります。

ビッグイベントです。



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