野付半島で生まれたヒナ。最初に口にするのは、もちろん魚。海辺で生まれたタンチョウ
は魚が一番。2羽の親はヒナを見守って干潟に連れてきました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
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◆ タンチョウのヒナ、最初の食事は ◆
ヨシの中から連れ出したタンチョウ夫婦。ヒナを干潟の水路に導いていきます。オープン
な場所ですから周りの外敵に注意を向け、ヒナを囲むようにしています。
水路に嘴を入れ、小魚を挟み、ヒナに与えます。ヒナは嘴を目がけ寄ってきます。かあさん
もとうさんも日頃は捕らないような小さな魚を1匹ずつ挟んではヒナの嘴にもっていきます。
その繊細なこと。大きな魚を捕るとくちばしを振り回し、弱らせてから食べる姿からは想像
ができないほど丁寧に、ソフトに与えています。
水路で魚を捕り、ヒナに与えるのは実に効率の良いこと。ヒナが満足したと見るやゆっ
くり移動をはじめ、隠れ家の葦原に戻っていきます。
スローモーションで歩いていくようで、とてもほほえましい、心温まるタンチョウの夫婦
の気配り。ついほくそ笑んでしまいます。