窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

北極の天使・ユキホオジロちゃん

2020-12-19 17:30:11 | 山野の鳥

ユキホオジロちゃんがとっくに来てます。100羽以上の群れがハマニンニクの

実を求め、彷徨っています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ 北極の天使・ユキホオジロちゃん ★

10月に姿を見せていたけどなかなか出会えなかったユキホオジロちゃん。

ようやく身近にやってきました。夕方、太陽が地平線にしずんだ後、ピルル、

ピルルとい声とともに群れが私の上を飛んでいきます。

空高く群れでやってきて、急降下、ハマニンニクの草地に降りていきます。

年々、水位が上がってくるために砂地のハマニンニクの棲息面積が減少してきて

いるので、滞在時間がすごく少ない。

この日も、ほぼ素通り。さぁっと飛んできてすぐにユーターン的に来た方向へ

飛んでいきました。


ハマシギの群れ、残ってますよ

2020-12-18 17:50:14 | シギ・チドリ

上げ潮になってくると広い干潟でゴカイなどの食べ物を求め散らばっていたハ

シギたちが集まってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ ハマシギの群れ、残ってますよ ★

とっくに他のシギたちは南に旅立って行ったのに、北極圏で繁殖してたハマシ

ギは水温が下がってきた野付湾に残り生活しています。

食べているものはほとんどゴカイ。寒さに強いゴカイは砂の中や泥の中から頭

を出しています。ちょこまかと歩きながらハマシギたちは5センチほどの小さな

ゴカイを引きだしては飲み込んでいます。

波が打ち寄せる砂浜にもゴカイは多くいるようで、集中して探しています。

潮が満ちで来ると浅瀬に残った砂浜に集まり、休んでいます。オオハクチョウ

コクガン、オナガガモなどが集まる場所でゆったりとしています。


厳寒の顔・オオワシ

2020-12-16 17:32:45 | ワシのいる風景

オオワシが増えてきました。厳しい寒気がシベリアから降りてきて、凍って行く

スピードがはやっまてきました。押し出されるようにオオワシが増えてきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ 厳寒の顔・オオワシ ★

10月には姿を見せていましたが、12月に入ってから目立つようになりました。

今季は根室地方の天候が安定し、快晴の日々がおおいのです。10年前には爆弾

低気圧が次々にやってきて、根室地方はボロボロでした。夢のようです。

カムチャッカ半島から南下してきたオオワシやオジロワシが目立ってきました。

今季の根室海峡はコマイやマダラ、スケソウダラ、イワシなどが多ければいいな

期待するのは私だけではなくワシたちも願っていることでしょう。


タンチョウ、もすぐいなくなる

2020-12-12 23:52:30 | タンチョウのいる風景

ヨシ帯の中を流れる川岸。ここはもうすぐ凍り始めます。海辺や川沿いに住む

タンチョウたちは秋になっても牧草地には行くことはありません。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ タンチョウ、もうすぐいなくなる ★

海べりや川べりで生活するペアは水の中にいる魚やカニ、エビ、貝などを食べて

暮らしています。そこに縄張りを持つことは牧草地の中の林などで暮らすペアに

比べると豊かな食生活を送っています。

夏季はカエルや昆虫もたくさん発生し、食べ物で苦労することは無いようです。

ただ、ヒナを育てるにはキタキツネやオジロワシ、カラスといった捕食者の圧力

強く、繁殖率が悪いのが難儀です。

内陸に棲むタンチョウはすでに越冬する地域への移動を始めています。それに

べると水辺に棲むタンチョウは水面が凍るまで滞在しています。

引き潮になり干潟が出ると魚を捕るとこができます。満潮になりだすと河口から

川沿いに移動してきて、川を上ってくる小魚の群れを狙います。岸沿いにゆっく

歩いてやってきます。

魚の群れは浅瀬が好きなようで、浅瀬で待つタンチョウに捕食されます。

この光景もあとわずか。今年の寒気は安定しているせいか、川面が凍ってき始

ています。

もうすぐいなくなります。


ひと月前のオオハクチョウたち

2020-12-10 18:41:10 | オオハクチョウのいる風景

ひと月前の風景です。牧草地の中に残された小さな沼を千羽以上のオオハクチ

ョウが夜のねぐらに利用していました。理想的なサンクチュアリーみたいな風

景です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ ひと月前のオオハクチョウたち ★

デントコーン畑が作られる前はこんな光景は見られませんでした。貿易摩擦の

影響が酪農の地域にこんな形で表れてるんですよ。

それまでは野付湾や風蓮湖、厚岸湖に集まり、アマモを食べていたオオハクチ

ョウが刈入れの終わった牧草地帯のデントコーン畑に集まってきているのです。

ねぐらを近くにとるためにこの沼を利用しているのです。日の出前から甲高い

トランペットに似た声を出し、互いに朝の挨拶を交わしています。日が登り高

くなってくると首を上下に振りながら飛び立つぞポーズをとり、海面を走り出

します。

カラマツの林を背景に白い巨体が上昇して行きます。10数羽の大きな群れから

家族単位の群れまで、沼から飛び立って行きます。

牧草地をなでるように白い姿が太陽の光で眩しい。省エネで近場の餌場に出勤

して行きます。