こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

桐生川での紅葉(その3)、夕暮れの桐生川ダム(梅田湖)、2013年11月下旬

2013-11-27 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川での紅葉前線は、上流から中流へと移り始めた。各スポットでは、何人かの人々が紅葉と水面の組み合わせを撮っている。また、市街地を囲む山々では、晩秋の色付きが日毎に増している。

ところで、谷間を流れる桐生川の夕暮れは早い。16時頃になると、上流区域では陽射しが無くなる。この時間帯になると、私はときどき桐生川ダム(梅田湖)に向かい、ダム湖での夕暮れの光景を撮る。 今回の撮影日: 11月26日。


ダム湖に架かる橋で上流を眺めた(15時55分)。

Img7950a

 

橋から堰堤側に向くと、夕陽で鮮やかさを増した晩秋の彩りが視界に入ってきた(15時57分)。

Img7954aa

 

間もなく、西側の山に日が沈み始めた(15時58分)。

Img7955a


橋の上で、撮る位置を少し移動した(15時59分)。

Img7956a

 

さらに、位置を少し移動すると、日没時での光芒が見える。山の木々が減光フィルターとクロスフィルターになったのであろう(16時)。

Img7961a

 

ところで、上流側では山頂付近がまだ陽射しを受けていた。最奥の山々は根本山(1200 m)などである(16時7分)。

Img7975a


風でさざ波が立っていたために、映り込みを撮ることができなかったが、さーて、家に帰るとしょうか。ダムから中流に向かう道路のトンネルを抜けると、フロントガラスを照らす夕陽はまだ眩しかった。

***

 

太陽にカメラを向けるために、画像ごとに露出時間やシャッター速度は変えています。条件設定を誤ると、画像センサーが壊れることがあるとのことです。夕陽においても、太陽にカメラを向けているとき、ファインダーを覗くことは危険です。網膜(視神経)を損傷する恐れがあります。また、ライブビューモードではセンサーが壊れることがあります。

なお、最後の画像は、明るいレンズ(f1.8)で撮りました。他の画像では、f4のレンズを用いました。

 

*****


林道ドライブ、三境林道(群馬県)での展望と紅葉、2013年11月下旬

2013-11-24 | 桐生川・紅葉{桐生川)

最近、林道や農道と言えども、車の行き違いができる舗装路が増えてきた。地元に、三境線と呼ばれている広域基幹林道がある。紅葉の時季、この林道からの展望は素晴らしい。

Img2267aa

*****
先週木曜日(21日)、穏やかな天候に誘われて、私達は三境林道をドライブしてみた。林道はときに豪雨で法面などが崩れて通行止めとなることがある。しかし、このときは路面が普通乗用車でも楽に走れる状態となっていた。

林道では、落ち葉が多いので、慎重な運転が求められる(ガードレールはあるが)。ところで、起点での案内板に、4.374 kmと有効数字4桁(?)で距離が示されていることが面白い。また、「勢多郡東村」との地名が、現在は「みどり市東町」に変わっている。


*****
林道より狭い一般道(337号線、一車線幅)をしばらくドライブすると、林道の起点に着く。この道は桐生川の最上流部に沿っているので、場所によっては紅葉が美しい。しかし、この道路には、ガードレールがほとんど付けられていない。なお、林道の起点は、往年において信仰の山として親しましれていた根本山(1200 m)の登山口でもある。

今は路肩や法面に植えられている杉や檜が大きく成長しているが、かつては運転を誤ると深い谷(桐生川)に直行となるような箇所があった。

Img7825a


Img7827a


*****

さて、林道には、トンネル(三境隧道)がある。このトンネルの内部には照明灯が全くない。出口から速度を落として走ると、このような風景が見えるスポットがあることに気付く。ゆっくりと走ると書いたのは、途中で出会ったドライバーに、この眺めを見落としたと言われたからだ。

このスポットでは、紅葉の彩りがグラデーションとなって広がる眺めを堪能することができる。

Img7840a
最奥の稜線は赤城山である(最高峰は黒檜山(1828 m)、百名山の一つ)。また、雪を被っている浅間山も見える。左(中央)に見えるラインは日光市に通じる国道122号線である。このときは、陽射しが南側(画面左)からであったので、山肌の凹凸がはっきりとしていた(12時頃)。

 

カシミールによる山座同定図を添える。

1km


太古の時代は火山活動が盛んであった赤城山などをクローズアップする。山の高さに応じて、山の姿が山装う(紅葉)から山眠る(枯木)へと連続的に変化している。まあ、アナログ的とも言えそうな景観が広がっている。なお、山頂にアンテナが立てられている山は地蔵岳(旧溶岩ドーム)である。

Img7841a

 

上の画像の左側を眺めると、広葉樹の紅葉(黄葉)と常緑樹の緑の対比に魅せられる。

Img7844a


浅間山(標高 2400 m)などをクローズアップする。手前のスロープは赤城山の裾野だ。この裾野は富士山のそれに次いで広いとされている。

Img7843a


林道沿いでは、広葉樹の大部分が葉を落としている。そのため、紅葉がところどころで目立っていた。

Img7831a


*****

林道の終点近くでは、紅葉の大木が陽射しで輝いていた。ここで、停車しないドライバーはいるだろうか。私達の無いものねだりは、川がそばを流れていることであった。

 

Img7858a


左上に陽射しを入れて。

Img7856a

私達にとって、林道の終点は草木ダム(堤高140 m、堤頂長405 m、利根川水系・渡良瀬川、みどり市東町座間)であった。画像はダム湖に架けられている草木橋とその上で眺めた草木湖(堤側)である。

Img7878a


Img7874a


*****


桐生川での紅葉(その2)、2013年11月中旬

2013-11-21 | 桐生川・紅葉{桐生川)

桐生川(桐生市梅田町)には、撮り手が集まる紅葉スポットが幾つかある。地元で、千代の滝・千代が淵と呼ばれているところは、その一つだ。

Img7760a_2


Img7594a_4

この説明のほかに、滝のそばには危険との板書がある。これは、できるだけ迫力のある画像をと思う人々(自分もその一人)に向けてのものであろう。

*****

このスポットでの紅葉と水面への映り込みは魅力的である。民話の背景を想うと、それらの彩りに対して感傷的になるような気がする。

Img7753a_2


千代の滝の上流にて。千代の滝(右奥)や対岸の紅葉が陽射しを受け始めるときを待つと。

Img7632a_2




Img7609a


前日の雨で濡れた紅葉が陽射しを受けて輝く。

Img7619a


*****

朝の陽射しは、まだ水面まで届いていない。

Img7587a

 

撮影日:11月16日など。

*****


桐生川での紅葉(その1)、2013年11月中旬

2013-11-16 | 桐生川・紅葉{桐生川)

この数日間の冷えによって、桐生川(群馬県桐生市梅田町)沿いでも、カエデ(モミジ)の紅葉や黄葉が目立つようになった。とくに、前日の雨で濡れた葉は、陽射しを受けると美しく輝く。紅葉化はまさに進行中である。11月16日撮影。


上流(梅田町石鴨地区)にて、10時過ぎから12時半頃まで。ここでのキーワードは多様性だ。

Img7640a

 

濡れた葉が陽射しを受けたとき、葉が乾いたときに見られないような質感があらわれた。

Img7645a

 


この地区は、周辺を1000 mクラスの山で囲まれている。陽射しが届き始めたときの風情は感動的であった。

Img7652a

 


単純でない葉の色、形、そして陽射しによって、面白い模様が生まれた。

Img7674a

 

陽射しが、澄んだ水の流れにまで届いて欲しかった。

Img7673a

 

逆光で見る紅葉は美しい。このときは、あるドライバーが車を止め、間を置かずにカメラを持って駈け出してきた。

このシーンに気付いたためとのことであった。

Img7677a


*****

今日は快晴にて、川沿いの紅葉スポットは人々で賑わっていた。なお、上流地区では道路が狭い(大部分の箇所が一車線幅)。行く違いができる箇所を見誤ると苦労する。私達は駐車できる場所に車を置いて歩いた。

 


陽射しで暖まるにつれて、僅かの時間であったが、路面に低い霧があらわれた。10時頃。

Img7639a

 


県道36号(長野県)、小川村から鬼無里への道、展望と紅葉

2013-11-13 | 紅葉

アルプス広場(小川村)での展望を堪能した後、私達はから県道36号で鬼無里(長野市)に向かった。ところで、この区間において、視界に入ってくる展望は素晴らしいが、道路は典型的な山道である。S字状カーブや落ち葉が路肩に積もっている箇所も少なくない。駐車できるスペースに車を止めては歩くことは繰り返し、展望の醍醐味を満喫した。撮影:11月6日午後。


鬼無里に向かって、カラマツの黄葉と常緑樹(檜であろうか)との対比や棚田がある風景。山は飯縄山(1220 m、小川村)であろうか。

Mg7390a

ネット検索の結果によると、山頂から北方向(鬼無里方向)には鋸状の岩稜が続いているとのことだ。なお、左下方の舗装路は36号線である。

Mg7387a

 

カラマツの黄葉、常緑樹、そして広葉樹の紅葉との対比をクローズアップすると。

Mg7401a

 

前方には、鬼無里地区を囲む山々(戸隠連峰、砂鉢山、新倉山)と棚田が見える。

Mg7431a



展望図(カシミールによる)、カメラのGPSを使っていなかったので、展望図での視点を正確に定めていない。この図ではカメラ画像に写っていない黒姫山(北信五山)が入っている。

Aa


新倉山の彩りと山容に惹かれて、険しそうな山腹をクローズアップすると。

Mg7410a

戸隠連峰を眺めながら。

Mg7433a



戸隠連峰(西岳、本院岳、戸隠山など)をクローズアップする。下の展望図に入っていないが、本院岳の右に高妻山(2352 m)と思われる峰が見える。戸隠連峰において、西岳や戸隠山は表山、高妻山や乙妻山などは裏山と呼ばれる。高妻山は戸隠連峰の最高峰である(新・分県登山ガイド(改訂版)15、長野県の山(山と渓谷社、2010年)

Mg7409a


展望図。

Aa2



*****
鬼無里で道の駅に寄ってから、私達は同じ道を戻った。太陽の位置の関係で、アルプスは良く見えなっていた。何時かはここでのサンセットを眺めてみたいと思う。画像はアルプス広場とは別のスポットで撮った。同じ区間を往復してみて、私達は県道36号のファンになった。

Mg7423a


ところで、帰りに上信越自動車道佐久平PAで見た夕景は、翌日の天候を予測させるかのように霞んでいたが、美しかった。

Mg7464a

 

 


紅葉の山の重なりの奥に北アルプス、2013年11月上旬

2013-11-08 | 山を眺める

快晴の朝、私達は小川村(長野県)に向かった。紅葉の山の重なりと雪を被った北アルプス連峰を眺めたいと思ったからであった。11月6日撮影。

長野自動車道長野ICから、国道19号を経て白馬長野道路(有料、普通車200円)に入りトンネルを抜けると、突然の如くに、雪を被った鹿島槍ヶ岳、五竜岳などが視界に入ってくる。


左から、鹿島槍ヶ岳(南峰(2889 m)と北峰(2842 m))、八峰キレット、北尾根ノ頭、五竜岳(2814 m)。中条道の駅にて、11時半頃。

Mg7375a

 

鹿島槍ヶ岳を狙ってクローズアップする。この区域でも紅葉が遅れているとのことであった。紅葉が進むと、どんな雰囲気の景色になるだろうか。

Mg7374a

次いで、私達は県道19号(信濃信州新線)で小川村のアルプス展望広場に向かった。広場では、数組の人々が広場においてならではの景色を眺めていた。幾重かの紅葉の山波と後立山連峰が眼前に広がるランチタイムは、私達にとってささやかな贅沢の時であった。12-13時頃。

Mg7382a



ところで、太陽の位置が高いために、槍ヶ岳や五竜岳の手前にある山(天狗尾根、天狗岳、遠見尾根、遠見山)が霞んでいる。このことは、槍ヶ岳や五竜岳を眺める上で都合が良い。いずれにしても、もっと早い時間帯に眺めるべきであったか。しかし、自宅(群馬県南部)から広場まで約3時間のドライブを強いられる。

展望図(カシミール)

A_2

 

冠雪の稜線について。左から、不帰の嶮(一峰)、不帰キレット、天狗尾根(天狗の大下り、天狗の頭(2812 m))、白馬鑓ヶ岳(2903 m)、杓子岳(2812 m)、丸山、白馬岳(2932 )、小蓮華山などである。

 

Mg7379a


展望図(カシミール)

 

Aa1_2


山波と白馬鑓ヶ岳、杓子岳、丸山、白馬岳をクローズアップすると。

Mg7380a

 

*****
広場で出会った人(長野県)から、この広場からは鬼無里(きなさ)地区が近いので、そこでの紅葉を見に行くことを薦められた。昼食後、私達は県道19号で鬼無里に向かった。

鬼無里への道にて(沿道にある小さな神社(無人)にて)、13時過ぎ。

Mg7413a