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北朝鮮 今年2回目の核実験〔ロイター2016.9.9〕/核実験、ミサイルも発射!さて日本はどうすれば…〔元自衛官・泥さんのFBより〕

2016-09-10 02:52:26 | 外交、国際

http://jp.reuters.com/news/world/northkoreaより転載

 9月9日、日本政府は、北朝鮮の核とミサイル技術の急速な進展に警戒を強めている。1月の核実験からわずか8カ月後となる今回、北朝鮮は弾頭化に成功したことを示唆。運搬手段の弾道ミサイルも精度が増しており、北の核の脅威は現実のものとなりつつある。写真は菅官房長官。都内で2014年5月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

日本政府、北朝鮮の技術向上に警戒 今年2回目の核実験2016年 09月 9日

[東京 9日 ロイター] - 日本政府は、北朝鮮の核とミサイル技術の急速な進展に警戒を強めている。1月の核実験からわずか8カ月後となる今回、北朝鮮は弾頭化に成功したことを示唆。運搬手段の弾道ミサイルも精度が増しており、北の核の脅威は現実のものとなりつつある。記事の全文


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泥 憲和さんFBより

【北朝鮮】

北朝鮮の水害で大きな被害が出ているようです。
中国軍が救出活動しているという報道がありますが、朝鮮人民軍は何をしているのでしょう。

...

そのさなか、核実験したようです。
ミサイルも発射しました。
金正恩にとっては公民のことより国威発揚が優先するようです。
ひどい国です。
もうさすがにクーデターが起きても不思議ではないと思うのですが、徹底的な分断統治と恐怖政治が敷かれていると聞きますし、成す術なしかもしれません。

さてミサイルです。
飛距離と正確度が増してきています。
あの封鎖体制の中でもこれだけ開発できるのは、大したものだと舌を巻きます。
よほど技術陣が優秀なのでしょう。
北朝鮮の社会資源をどこに投下するか、それは独裁者の思うがままだから、公民が餓えてさ迷っていても、ミサイルに湯水のように開発費を投下できるのでしょう。
反面、陸海軍には予算が回っていないようで、餓えて痩せさらばえ、元気のない人民軍兵士が撮影されています。
金正恩の乗る高速艇も塗装が剥げて赤錆だらけでした。

まさかこんな軍隊で米韓軍に勝てるとは思っていないでしょう。
だからこその核開発です。
通常兵器で太刀打ちできないから、核に頼るのです。
北朝鮮は戦争したくない、というか、戦争を仕掛けられたくないのです。

かつて米国は、欧州でソ連軍の通常兵器が西側をしのいでいることに危機感を抱き、欧州各国にパーシングⅡ戦域核ミサイルを配備しました。
米国も北朝鮮も、同じ発想です。
米国の戦域核ミサイル構想は、アメリカ本土が助かり、欧州が火の海になるその戦略に反発した市民が百万人デモを繰り返して、結局撤去させました。
北朝鮮のミサイルは、それを使うときは自分が火だるまになるときですから、予め使えないミサイルです。
純粋に抑止を目指すものです。

北朝鮮は核ミサイルで日本を狙っているといわれていますが、日本自体を狙いません。
北朝鮮が怖いのは米軍だから、日本国内の米軍基地が標的です。
米韓軍が戦争を仕掛けてこないように、米軍基地を人質にする戦略です。

さて日本はどうすればよいのか。
これまで1兆5千億円も注ぎ込んだミサイル防衛ですが、守れるのは拠点だけ。
国民を守ることはできません。
効果の乏しいミサイル防衛にどこまで防衛資源を注ぎ込むべきなのか、防衛関係者は苦慮していることでしょう。

防衛システムで守れないなら、別の手段を探るしかありません。
朝鮮半島で戦争が起きなければ、ミサイルは飛んできません。
ならばその道を探るのが賢明です。
どうやって?

先に述べた通り、北朝鮮に通常兵器で戦うオプションはありません。
米国もあえて戦争を仕掛ける動機がありません。
石油も出ない国と戦争しても無益です。
韓国も戦争して勝ったら、貧しい北朝鮮を抱えて経済が持たないので、そんな気はないでしょう。
中国も北朝鮮を利用したいだろうから、体制崩壊に繋がる戦争までは望みません。

みんな利害が一致してます。
だったら北朝鮮の体制を存続させるメッセージを出し続ければどうでしょう。
日本には国交正常化という道具もあります。
まあカタストロフまでの時間稼ぎにしかなりませんけど。

北朝鮮は今さら核を手放すオプションを選びません。
拉致事件の進展も無理です。
そこに固執したら、緊張緩和は進捗しません。
かといって核を認めたり、拉致を不問に伏すのは現実として困難ですね。

金正恩体制は核開発が一段落したら通常兵器の近代化と増強を目指すでしょう。
そのことは戦争の敷居を下げることなので、勘弁願いたい。
兵器を買えないように、北朝鮮にはまだ経済不振を続けてもらわなくては困ります。
北朝鮮の民衆には気の毒ですけどね。
あとは北朝鮮の人々が体制変革なり、自分で何とかするしかないと思います。
金正恩は米国が没落するまで生き残ってやると決意していることでしょう。

イスラエルが核を持っているのに不問に付され、北朝鮮だけに厳しいのは不公平です。
ただイスラエルは核を誇示しませんし、核で火の海にしてやると脅すこともありません。
一番の違いは、イスラエルは 米国を敵にしていないこと。
不公正ですが、いま世界の秩序を作っているのは米国です。
その現実のなかに世界はあるので、絵に描いたような理想的な解決は望むべくもありません。

 

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Hさん  
泥さんは核抑止力論に立たれているのでしょうか?
私は、核を保有している国が核を用いない保証など何処にも無いと思います。
 
泥 憲和さん
私が述べているのは北朝鮮が核抑止の目的を有しているという事実です。肯定する意図はありませんが、事実はそのまま認めるしかありません。
 皮肉なことに核抑止論が効果を有するのはあなたの言葉にある通り「核を保有している国が核を用いない保証など何処にも無い」と、あなたも含めて誰もが思っているからです。
 実際には北朝鮮は核を使えません。そのことは本文中に書きました。

 使うとしたら国家が攻撃され、敗北しそうになって存亡の危機に陥った時でしょう。それはもはや抑止力ではなく破れかぶれの報復です。
 核兵器をこのまま使えない兵器にするには、核兵器全廃を求める世論を世界的に継続することが肝心だと考えます。
 
Hさん  
さん「皮肉なことに〜」のところ、もう少しご説明いただけますか?
核抑止力論が前提としているのは、核を一度用いれば報復合戦で互いに滅亡するであろうという「合理的判断」があると考えますが、そんな合理的判断は、北朝鮮に限らず如何なる核保有国に対しても何時までも期待できないのではないか?ということです。

私は「国家の存亡の危機に陥ったとき」にしか使用され無い保証など無い、と考えます。
 
泥 憲和さん
その通りだと思います。
やられるかも知れないという恐怖が核抑止になるというのが核抑止論です。
それが本当か否かは試されていないので分かりません。

言えることは、ベトナムとかアフガニスタンのように核保有国に挑んだ国があるから、そういう意味では抑止論は破綻しているということです。

私は未来予測はできません。
核保有国がいつか先制攻撃するのかどうか、誰にも分からないと思います。
できるのは、いずれの国も先制攻撃出来ない国際世論を作るべく努力するだけです
 
 
 
 
 
 
 

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