「人徳」とは、人間が自然から得た物である。
徳とは「得」なのである。
自然から貰った物なのである。
「徳とは身に得る事なり」
これは名高い「韓非子」の言葉である。
徳とは天から自分の体に得た生命であると。
私たちの日常の生命活動は、全て天徳(自然・宇宙の生成力)に依って
夜になれば寝る。
朝になれば食べる。
食べれば胃が消化する。
腸が栄養分を摂って、エネルギーを体全体に働かせる。
血が運行する。
筋肉が力を逞しくする。
その筋肉だって、前頭筋、後頭筋、眼輪筋、口輪筋、笑筋、三角筋、大胸筋…と三百種以上の筋肉が働いて、笑ったり、泣いたりしている。
これらの働きと肉体を、一体誰が生成し、運行していると思っているのか。
自然から得た生命力でやっているのに、決まっている。
これは理屈ではない。
事実なのだ。
それなのに、生きている間に、その偉大な力に一度も感謝しない。
「徳を知る者は鮮し」ー宇宙がけしからんッと、怒っているぞ。
私たち人間は、男女が結婚し子どもを作っている。
人間の男女という存在は、真に貴重であるが、人間の力だけでは、赤ちゃんは作れない事を考えて欲しい。
私たちは毎日に自分の体力と能力を総動員して、社会生活を送って、他の動物には手の届かない、豊かな人生を全うしているが、空気が無くては生きて行けない。
太陽の光が無くては成長出来ない。
その事に気が付かずCO2で天空に穴を開けているから「無礼な事をするなあッ」と、宇宙がムカつくのだ。