今日八月十二日から十六日の間は 七十二候の内、 寒蝉鳴(ひぐらしなく)です。
寒蝉と書いて、 ひぐらし です。 ヒグラシが「カナカナ」と声高く鳴く頃になりますという意味ですが、実際にはもう少し早く鳴き始め
ています。 よく鳴くのは日の出前や日没後の薄暗い時間帯です。 どこか涼しくもの悲しくさえ聞こえるヒグラシの鳴き声は、過ぎ行く
夏の終わりを表しているように感じます。
夏の間中聞こえてくるセミの声ですが、その種類は季節の移り変わりにより代わっていきます。
例年ですと、ハルゼミ ー ニイニイゼミ - アブラゼミ、ミンミンゼミ - ツクツクホウシ - ヒグラシ の順でしょうか。
今年は梅雨の長雨の影響で、蝉の出現時期や順序が変わってしまったように思います。
梅雨の明けた今、その遅れを取り戻すかのように蝉が鳴き、まさに蝉時雨のようになっています。