今日一月三十日は、第七十二候 鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)です。 例年は一月三十日から二月三日になります。
意味としては、七十二候が大寒の末候に移り、春の気配を感じた鶏が卵を産み始める頃となります という事です。「乳す」は、
鳥が卵を産むという意味になります。 現在では一年中鶏卵が出回っていますが、本来は鶏の産卵期は春から初夏にかけてです。
卵はその時期にしか生まれない貴重品でした。 卵の旬は2~4月です。 また、有精卵が一般的あった昔は、春の卵は親鶏の中で
ゆっくり時間をかけて成熟していくため、栄養価が高くなるといわれています。
かつては刻を告げる鳥として重要視されてきた鶏は、時計のない時代においては、その声は朝の訪れを知る手だてとされ
「一番鳥 = 明け方に最も早く鳴く鶏」は、丑の刻(午前2時)
「二番鳥 = 夜明けに一番鳥の次に鳴く鶏」は、虎の刻(午前4時) としました。
鶏を飼っている家のお嫁さんはその声を聞いて起き出し、竃を炊きつけて飯を炊く準備を始めました。
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