古本屋のブックオフに行けば、文学全集を一冊108円で売っている。
その金額を初めて見たときは、目玉が飛び出るほどびっくりした。
これらの全集は、当時はローン(月賦払)で買ったものなのに。
時代は変わった。否、変わったんじゃなくて価値観が砕かれた。
見た目、キレイかどうか。読まれるものかどうか。
そのモノサシで値段が決まる。
昔は、人気があったとか、
文学青年のバイブルだったとか、
そんなものは、価値がないんだね。
何か、高齢者みたい。
若い時には、価値があったけどね。
歳を取ったら、108円。
これじゃ、見た目が一番なんだから、
キレイに歳を取りたいさ。
雑草には雑草のいのち
鳥には鳥のいのち
迷いはあっても鳥は飛ぶ
踏まれても雑草は伸びる
あなたと私が抱えきれない迷いの中にいても
いのちは進む
人は、いつも渦の中
いつも不安
けれどあなたも私も気高いいのち
迷いはあっても
踏まれることばかりでも
いのちは進む
今も、明日も