安さが売り物の古本屋に行けば、大詩人の本だって百八円で売っている。
あの時代、ローンを組んでしか買えなかった文学全集だって、一冊百八円だ。
詩や文学の価値が下がったのではなく、詩や文学が物化しているのだ。
日常を突き破る日本語の世界が百八円なのだ。
(くろほとき)
昨日取り上げた、「超孤独死社会」によれば、
わが国で現在およそ1000万人(日本人の10人に1人)が孤立状態にあるという。
また、孤独死は、年間30000人以上だという。
孤独死の現場から見えてくるのは、「やがて訪れる日本の未来」だという。
そういう事実の上に立つと
今後、孤独死は、
日本全体を巻き込む大問題になる。
《死は、誰もが逃れられない現実。いつ、どこで、どのように死ぬのかはわからない。
けれど、
死を迎えるにあたって、あらかじめ準備することはできる。》
さて、私は、あなたは、あらかじめ、どう準備をすればよいのか?
新たな高齢文化の樹立は
《人と人のつながり》を復権していくだろう。
新しい高齢文化の広がりは
単なる趣味の世界を超えて
日本人のさまざまな高齢問題にぶちあたりながら
日本の現実を変えていくだろう。
私は、そう願っている。