昨夜は久しぶりの9時間睡眠。
朝、夢を見ていた。
何故か青森のある駅にいる。
向こう側の商店街に行きたいが、信号が変わらない。
車は一台もいない。
人も誰もいない。
「信号が壊れているに違いない。」
そう思い、渡り始めると道路がどんどん広くなり、向こう側が見えなくなった。
振り返ると駅も見えない。
その瞬間、一斉に、車が何台も左右からやってくる。
どうしていいかわからず、動けない。
困っていると、何となく見たことがある警官が1人、どこからともなくやって来て、僕を保護してくれた。
何故、赤信号を無視したのか尋問される。
言い訳をせず、謝る僕。
何故、青森に来たのか尋ねられる。
自分でもそれがわからず、困る。
青森までどうやって来たのかの記憶もない。
「何か商店街の中にヒントがある気がする。」
その旨を伝えると、その警官が地下水路に案内してくれ、カヌーに乗って、商店街まで連れて行ってくれた。
その警官がこっそり教えてくれることには、上の道路は絶対に渡れないようになっていて、この水路が唯一、商店街に通じているらしい。
罪を認めた者だけにこの水路を紹介しているようだ。
その後何を話したのか覚えていないが、すっかりその警官と仲良くなり、握手をして別れた。
どこか懐かしい感じのする警察官だった。
階段を登り、商店街に入る。
振り返ると、登ってきた階段はもうなくなっていた。
誰1人歩いていない。
しばらく歩くと、青森に来た理由はここにあると思わせる大きな建物がある。
中に入ると多くの人がいる施設のような場所だった。
その中に昔の友人を見つけた。
顔を見た瞬間、何をしに青森に来たのかがわかった。
彼をここから救いに来たのだ。
出口の一つに連れて行くと、彼が笑いながら言う。
「無理だよ。」
建物から出ると先が見えない道路が広がっていた。
さらに友達が言う。
「高木くんももう出られないよ。」
建物に戻り、考える。
必ず出口はあるはずだ。
友人にどうやってここに来たのか尋ねる。
皆、警官に連れられ、水路を通ってきたらしい。
商店街で食料があるのはこの建物だけで、皆、ここから出るのを諦めてここで生活しているようだ。
無論、水路は皆、探したが見つからないようだ。
考える。
警官だけが水路を使えるとすれば、警官になるしかない。
夢とは不思議なもので、本来ならあるはずもない警官のコスプレセットが床に落ちている。
すぐにそれに着替え、友人を連れて、商店街に戻ると、水路に続く階段が見えた。
喜んで階段を降りると、水路だった。
友達はありがとうと言って、どこかへ消えていった。
それでも、友人を救おうと努力したことで、心は満たされていた。
カヌーはない。
泳いで戻れば問題ない。
水路は温泉でそれはそれは気持ちがいい。
向こうで警官が1人待っていた。
駅まで案内してくれた。
その警官をよく見てみるとその友人だった。
最初からずっとその友人と行動していたのだ。
びっくりしたところで目が覚めた。
昨夜セットしていた暖房が朝には作動していたらしく、暖かい朝だった。
なぜ行ったことのない青森が出てきたのかわからないが、ニュースで異常な積雪のことを聞いていたからかもしれない。
水路が温泉だったのは暖房のせいだろう。
それはさておき、夢に出てきた警官の友人とは10年近く、音信不通である。
無論、警官になるような人物ではなく、仙人のような存在である。
きっとどこかで充実した生活をおくっていることを願って止まない。