3歳の頃からの記憶があることは以前このブログに書いた。
生まれてから、記憶する中で、初めての失敗談と呼べるのは、何歳であったか定かではないが、幼稚園に通う前であったのは間違いない。
当時、トイレはほとんどの家が汲み取り式、いわゆるぼっとん便所で、小さな子供一人で行くには危険過ぎた。
ある日、用を足すために、母親にトイレに連れて行ってもらった時のこと、僕は左手に仮面ライダーブイスリーの人形を持っていて…。
あとは推測に任せる。
とにかく、泣いて、母親にアピールしたが、母親はその事件に気づかないまま、今にいたっている。
失敗談と言うより、初めてショックを受けた日かもしれない。
余談だが、雪が初めて積もったのもこの年で、初めての雪に感動しっぱなしだった。
テレビは白黒で、ほとんどテレビをつけることはなかった。
皆、貧乏だったが、夢のある時代だったと思う。
幼稚園は市営のバスで通った。当時の幼稚園児は逞しく、迎えなどなかった。遠くの児童は自分でバスに乗って帰っていた。
帰りのバスの中で、事件は起こった。
何と、バスを止める時に押すボタンが見当たらない。初めて見る内装で、当然焦る。岩田くんという友達と一緒に帰っていたが、彼もわからない。
自分が降りるバス停で、誰かボタンを押してくれることを切に願ったが、そのままバスは通り過ぎた。
次のバス停で、岩田くんは降りることになっている。今度は、誰もボタンを押してくれないことを願ったが、ピンポーンという音が耳に鳴り響いた。
岩田くんは僕から去り、ついに一人になった。
運転手の後ろに行き、説明しようとしても、言葉が出なかった。
ただ泣くしかなかった。
結局、終点まで行くことになり、両親が車で迎えに来てくれた。
何故、岩田くんと一緒に降りなかったのかなど、責められたが、どうして幼稚園児にそんな機転がきくだろうか。
とにもかくにも、幼稚園児にとって、一人しか乗っていないバスで、見たこともない終点まで行かなければならない心細さは、経験してみなければ解るまい。
遠い記憶をたどってみるのもまた面白い。
さあ、今から読書だ。魂が震えるような本に出会いたいものだ。
生まれてから、記憶する中で、初めての失敗談と呼べるのは、何歳であったか定かではないが、幼稚園に通う前であったのは間違いない。
当時、トイレはほとんどの家が汲み取り式、いわゆるぼっとん便所で、小さな子供一人で行くには危険過ぎた。
ある日、用を足すために、母親にトイレに連れて行ってもらった時のこと、僕は左手に仮面ライダーブイスリーの人形を持っていて…。
あとは推測に任せる。
とにかく、泣いて、母親にアピールしたが、母親はその事件に気づかないまま、今にいたっている。
失敗談と言うより、初めてショックを受けた日かもしれない。
余談だが、雪が初めて積もったのもこの年で、初めての雪に感動しっぱなしだった。
テレビは白黒で、ほとんどテレビをつけることはなかった。
皆、貧乏だったが、夢のある時代だったと思う。
幼稚園は市営のバスで通った。当時の幼稚園児は逞しく、迎えなどなかった。遠くの児童は自分でバスに乗って帰っていた。
帰りのバスの中で、事件は起こった。
何と、バスを止める時に押すボタンが見当たらない。初めて見る内装で、当然焦る。岩田くんという友達と一緒に帰っていたが、彼もわからない。
自分が降りるバス停で、誰かボタンを押してくれることを切に願ったが、そのままバスは通り過ぎた。
次のバス停で、岩田くんは降りることになっている。今度は、誰もボタンを押してくれないことを願ったが、ピンポーンという音が耳に鳴り響いた。
岩田くんは僕から去り、ついに一人になった。
運転手の後ろに行き、説明しようとしても、言葉が出なかった。
ただ泣くしかなかった。
結局、終点まで行くことになり、両親が車で迎えに来てくれた。
何故、岩田くんと一緒に降りなかったのかなど、責められたが、どうして幼稚園児にそんな機転がきくだろうか。
とにもかくにも、幼稚園児にとって、一人しか乗っていないバスで、見たこともない終点まで行かなければならない心細さは、経験してみなければ解るまい。
遠い記憶をたどってみるのもまた面白い。
さあ、今から読書だ。魂が震えるような本に出会いたいものだ。