芋粥 | |
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オリオンブックス |
昨夜は寝つきが悪く、夢ばかり見ていた。
今日は何かと忙しかったが、生徒達としゃべっていると、気が紛れた。
睡眠不足のせいか、冷たい雨のせいかわからないが、頭が痛い。
家に帰って5分、仮眠をとると、痛みは何処かへ行ってしまった。
夕御飯は豚汁だった。
いつもはジャガイモなのに、今日は山芋と里芋が入っていて、いつもより旨い。
食べながら、芥川龍之介の「芋粥」の話を思い出した。
何でも、手に入れるまでが楽しみで、手に入れると楽しみがなくなってしまう。
だから、無意識に届かぬところに手を伸ばしてしまうのかもしれない。
そんなことを考えながら、豚汁をすすっている僕だった。