策定委員会で実施計画を採択
御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・柏木征夫市長)が、総合計画後期事業計画(2016年度~20年度)に基づき、18年度から20年度までの3年間で着手、実施する88事業を採択した。新規事業は市消防本部高機能消防司令センター総合整備事業や市立給食センター改修事業、食育推進事業、産前・産後サポート事業、市道改修事業の5件。前年度までに採択されたものの未着手の事業は5件あり、財源確保や内容を検討している。
新規事業のうち、市消防本部高機能消防司令センター総合整備事業は、現在の消防緊急通信指令システムは02年度に整備し、15年が経過。11年度に情報系装置の部分改修で運用しているが、コンピューターの老朽化や性能低下などで今後、緊急通報受信、出動指令、無線通信等に支障を来すことが懸念されるため全面更新し、市民からの緊急通報、現場活動に万全を期す。事業費2億9800万円、19年度実施予定。
市立給食センター改修事業は、03年度稼働後14年が経過し、施設や設備の経年劣化が進み、故障も増えており、18年度から3カ年計画で厨房機器設備更新、外装改修工事を予定。事業費は1億7197万円。厨房機器設備は食缶洗浄機、食器洗浄機、コンテナ消毒保管機、コンテナ洗浄機で計1億3770万円。外装改修は3427万円。
食育推進事業は、18年度に食育推進協議会を設置して食育推進基本計画を策定する。教育現場における食育活動として小中学生に食に関する講義や実習、啓発等を行う。
産前・産後サポート事業は、妊婦や生後6カ月ごろまでの子どもをもつ母親が週1回集まれる集団参加型の妊産婦サロンを開設。18年度から市福祉センターで開き、専門スタッフ(保健師か助産婦)が相談にのり、短時間の講話や骨盤ケア、ヨガなどを行いながら仲間づくり、交流の場に活用する。
市道改修事業は採択したが、財源確保が課題のため実施時期は再検討とした。
屋内練習場や防災拠点整備
採択済みも着手時期は未定
前年度までに採択された御坊総合運動公園市民野球場屋内練習場整備、防災拠点施設建設、市庁舎改築など5件は、財源確保や内容の検討が必要で着手時期等は決まっていない。
屋内練習場は他地域の例では面積約1600平方メートル、事業費約3億円。場所は運動公園内で確保できる見通しで、財源確保も含めて整備計画を慎重に検討。
防災拠点施設は市消防本部が津波対策で海抜約20メートルの高台にある藤田町の北吉田住宅団地用地に通信指令機能やヘリポートなどを備えた非常時の代替え施設建設を建設。総事業費は約4億円を予定。
庁舎改築は市民懇話会や議会特別委員会の意見を聞き、着手時期等を決める。
市営住宅マスタープラン作成は紀小竹、庚申町、富安各団地の建て替えプランを作成。すべて建て替えとなると数十億円が必要のため、着手時期等は未定。
勤労青少年ホーム改修は実施時期を調整中。
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