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日高附属中学校総合学習総括「日高の魅力を伝え隊」いよいよ最終、対面販売へ 〈2017年12月9日〉

2017年12月09日 08時30分00秒 | 記事

小澤さん(右)の野菜を前に、そろいのハッピ姿の生徒ら

生徒らが手作りした日高紹介冊子
「日高ぶらり旅」


 中学3年間の総合学習の総括として、和歌山とその特産品をPRする企画「日本初中学生が観光大使をやってみた~日高地方の魅力を伝え隊~」に取り組む日高附属中学校3年生は、最終目的の特産品対面販売を翌日に控えた7日、これまで関わりを深めてきた産品提供者らの生産現場をまた訪れ、対面販売で扱う商品の準備を手伝った。

 4人1組に分かれて訪問したのは、レストランあんちん=日高川町鐘巻=や金山寺味噌やまだ=御坊市薗=、野菜や花、ミカンなどの生産農家など10カ所。生徒らはこれまでも各所へ出向いて、産品のできる工程を学んだり、生産者の思いをインタビューしたりしており、訪問は今回で3回目。
 美浜町吉原の小澤勇さん(74)が営む農園を訪れた村田実咲さん、中野吉陽君、湯峯光亮君、中ひよりさんは、対面販売用にこの日収穫したばかりの新鮮な大根や白ねぎ、サニーレタス、小松菜、さつまいも、白菜を小分けし袋詰めして、値札シールを貼るお手伝い。「安心、安全、安くて愛情たっぷり」をうたう小澤さんのそれら野菜をPRする手描きポップも用意してきて小澤さんに見せ、最終確認した。
 生徒らは「できるだけいろんな人に買ってもらい、和歌山のことを知ってもらえれば」。生徒らに販売のおもしろさを知ってもらいたいと、より売れるよう市価の3割安で値段設定した小澤さんは「PRしてくれるのはありがたい。何よりこの子たちが(クラウドファンディングで)広く賛同をもらって資金をつくって、現場を手伝ったりインタビューしたりして農業を理解して、多岐に渡って勉強できた。後継者のいないときに、こうして農業を知ってもらってうれしい」と話した。
 生徒らは8日午前10時から午後3時まで、イオンモール四條津畷店で、10提供者から集めた産品を交代で対面販売。県PRキャラクター・きいちゃんの手描きイラストを背にプリントしたオレンジ色のハッピを着て、大阪の買いもの客に和歌山と特産品を広くPRした。
 対面販売にかかる交通費やハッピなど販促ツールの製作費用は、今夏2カ月間にクラウドファンティングで集めた53万6000円から賄った。目標額60万円に届かなかった部分は、販促用の幟使用を止めたり、クラウドファンディングの支援者へのリターン(返礼品)として制作した手作りの日高紹介冊子のページ数を削るなどして調整した。
 日高紹介冊子は「日高ぶらり旅」をタイトルに、みかんやキュウリ、スターチスの農産品ほか、紀州鉄道、クエ、祭りなど地元の見どころを手描きしたイラストが表紙を飾る。生徒らが特産品生産者や神社仏閣、商店、飲食店など各所を訪ね歩いてインタビューした内容を、写真を添えて盛り込んでいる。


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