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御坊市本町商店街に「キハ603広場」盛大にオープン 〈2017年12月17日〉

2017年12月18日 08時30分00秒 | 記事

テープカットでキハ603広場オープンを祝う


 御坊市の本町商店街振興組合(坂井和夫代表理事)が、紀州鉄道紀伊御坊駅近くの踏切そばにある本町3丁目商店街の空き地(元ガソリンスタンドほか約240平方メートル)を整備し、同鉄道から譲り受けた廃車両「キハ603」を保存活用した「キハ603広場」が16日にオープンした。商店街活性化のシンボルとして持ち帰り(テイクアウト)の2店が出店し、子ども文庫を設置したほか、各種展示やイベントも行い、世代を超えた地域交流の場に活用する。

 本町商店街の活性化シンボル、世代を超えた地域交流の場にしようと、空き地にレールや砕石を敷き「キハ603」を置いて車両を保存。車両内は改装し、半分を持ち帰りの店(たこ焼き店、丼物店)が出店し、残りの半分は地域住民が交流できるコミュニティースペースとして本棚を置いて絵本やマンガ、単行本などを揃え、絵本の読みきかせや各種作品展、キハ市など各種イベントを行う。
 オープニングイベントは多くの地域住民が参加して盛大に開催。坂井代表理事が事業経過を報告し「商店街活性化のため色々なイベントを行っていきたい。子どもたちは読書の場、お年寄りの方はおしゃべりの場として活用して下さい。出店した2店は若い人ががんばっているので、毎日でもお越しいただき、みんなで盛り立てていただきたい」とあいさつ。
 来賓の龍神康宏副市長、吉田擴御坊商工会議所会頭、中村裕一県議、田中達也日高振興局長が「キハ車両を活用し、日本一の商店街になるよう頑張って下さい」と祝辞。車両を譲渡した佐納雄彦紀州鉄道御坊事業所長が「キハ車両をコミュニティーの場として活用いただけるのは本当にありがたいこと。この車両をいつまでも愛して下さい」と述べた。
 施工の(株)サンクリエーション=角幸彦代表取締役、薗=に感謝状を贈呈したあと、坂井代表理事や来賓がテープカットでオープンを祝った。餅まき(90キロ分の餅、お菓子)に続き、出店した「Takoyaki Musha」(営業時間午前11時~午後6時)、軽食亮「Ryou」(営業時間午前11時~午後7時)がオープンし、それぞれ限定100食を100円で販売して人気を集めたほか、市内外の6店・事業者が物産販売を行い、にぎわった。
 事業費は1830万円(うち国補助1201万円、市補助295万円)。キハ車両は塗装や内装作業を行い、前面2枚窓の金太郎塗り(カーブの付いたVの字の塗装)、緑色とクリーム色の往年の姿が復活。5台分程度の駐車スペース、トイレもある。今月末まで広場の愛称も公募しており、採用者にはほんまち通貨1万円分をプレゼントする。


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