順調に工事が進む印南風力発電所
印南風力発電(株)=大阪市、牧野真代表=が印南町樮川、羽六両地区にまたがる土地に建設中の印南風力発電所は、来年6月からの稼働開始に向けて順調に工事が進められている。自然エネルギーの普及が進む中、町内初の風力発電施設で「時代に即した施設で再生可能エネルギーの普及につながる」と町にとっては再生可能エネルギー普及効果はもちろん、税収面での効果も期待できる。
同発電所は、印南町とみなべ町を結ぶ町道(通称・黒潮フルーツライン)近郊の樮川と羽六両区にまたがる町と樮川区が所有の土地27・2ヘクタールに出力2000キロワットの風力発電機13基を設ける。28年から風車を搬入するための工事用道路作りに着手し、敷地造成後の今秋から風車の搬入、設置工事に取り掛かり、13基のうち9基の設置が完了。すでに送電線や通信線の設備工事は終えており、順調に工事が進んでいる。完成後、試験運転などを経て6月からの稼働開始を予定している。
完成すれば年間総発電量は約5000万キロワットで、一般家庭約1万4000世帯を補う発電能力を備える風力発電所となる。稼働されれば年間の二酸化炭素排出量削減量は2万9000トン(森林の状態と比較して約80倍に相当)と再生可能エネルギー普及効果だけでなく、町には固定資産税が入ることになり、税収面での効果も。風車の耐用年数は17年とされており、1基約4000万円で稼働から17年間で約5億2000万円の税収が見込める。
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