念の為御断りを入れておきます。今日のエントリーも事実無根のフィクションです。
先日、ある会社の社長が交代しました。まあ、前社長の任期が終了した事による交代なので、別に珍しくもなんとも有りませんが。新社長は就任の挨拶で、全社員に「素早く大胆に行動せよ」と檄を飛ばしておられました。
その会社は上場企業で、社員は約5000人。グループ会社の年商の合計は、1兆円くらいになります。大企業と言っても間違いでは無いでしょう。
さて、いまから一ヶ月程前の事、その会社の小さな子会社が、顧客の要求に応えるため、ちょっと大きめの設備投資をする必要が生じ、投資計画書を作成して親会社に提出しました。
ですが、親会社の偉い人達から多くの説明を求められる事になり、未だに投資の許可は降りていません。言い方を換えれば、結論が先送りされているのです。
全然、素早く大胆に行動できてません。ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
たとえ場末の事業で有っても、その市場ニーズをよく理解しておかなければ、いくら役職の高い人が集まったって、素早く大胆に行動なんか出来っこないんですけどねぇ。
稟議を回して責任を分散してるだけの様に思えてなりません。
こういうのを大企業病って言うんでしょうね。