今回は趣味のお話です
鉄道模型、Nゲージのお話になります
中古リサ店で吊り下げ販売のジャンク品を物色していた時の事です
商品とラベルとを見比べて、何やら違和感を覚えた物がありました
ラベルには
トミックス EF60 と記載されています
勿論、梱包されていたのは
紛れもないEF60だったのですが、何だか雰囲気が…
台車裏側に刻印されている「TOMIX」の表記
当然、買取りされたモデルですので
その製品名やメーカー、状態をラベルに表記するのですが
それが必ずしも正しい訳ではありません
と言うのも…
EF60
既に前の画像で違和感を覚えた方も居られると思います
私は車体を見て、ピンときてしまい
店頭で動作確認をして入手してしまいましたが(笑)
EF60 側面から
本来のトミックスEF60は
スカートにカプラーが付いている今時の仕様です
加えて、前面の手すりは別パーツですし、ナンバーも選択式になってます
入手した製品は
カプラーが台車マウントで旧来の動力ユニット
手すりは一体成形で、ナンバーは印刷表現
屋根上の避雷器も一体です
さて、これは…
そう!
学研のEF60の車体にトミックス動力ユニットを組み込んだ物でした
パンタグラフもトミックス製に付け替えられています
コンバージョンキット等で車体と動力ユニットと、メーカーが異なる組合せになる
それを中古で販売する際に、動力ユニットの表記を元にラベル表示する事はよくある話です
それ故に、中身をよく確認して入手する事は当然の事ですね
今回は、この加工に惚れて
入手してしまったのが本音です
整備のため、動力ユニットをバラします
このトミックスの動力ユニットですが
旧来のフライホイールが無い、スプリングウォーム駆動の頃の物です
ダイキャストには「2101」の刻印があり
トミックスで言う、日本製EF65から用いられいるタイプだと分かります
改めて見ると
この動力ユニットにはネジが1本も使われていないのですよ
今でこそ当たり前な設計ですが、あの当時に既に叶えていた事は
記しておきたい物です
モーターは、M-4と言うM-5よりも少し小振りな印象のモーターです
このモーター「5極」でして
低速から比較的安定して動きますね
各接点の磨きと、駆動系へのグリスアップ
モーターの煤取りを行って整備は終了です
さて
加工に惚れて入手したと言いましたが、画像でお気づきの方も居られるかな?
前オーナーさんは、車体のみならず
スカート部品も学研の物を活かした加工をされていたのですよ!
動力ユニットそのままを組み込んだ訳では無く
スカート部品も組み込んだ辺りに、拘りを感じましたね
動力ユニットを組み込むに辺り、窓パーツの干渉部分を切り取っている野も見逃せないポイントでした
流石に、車体を動力ユニットに被せるだけで
取付の爪の加工まではされてませんし、パンタグラフの取付加工に荒さもありますが
ライト点灯を残し、灯り漏れ対策もした仕上がりは、なかなかのものです
以前、学研のEF60を整備した事がありましたが、トミックス製動力ユニットの方が整備しやすい感じです
金切り声の様な音を奏でる学研製に対して、トミックス製は独特な振動音です(笑)
何かのご縁で手元に来たEF60
さて、何を牽かせ様かと思ったら
手持ちの客車、貨車は処分済みで、当面は適当に電車や気動車を繋げるしか無さそうなのは内緒です
そんなNゲージのEF60のお話でした…m(_ _)m