久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

お寺の庭とは

2018年10月14日 | 日記
ご参詣された方に庭の事を褒めていただく機会が多くあります。

それだけ草木に関心がある方が多いのでしょう。

法然寺の庭は四季を通して折々の花や実を愛でられるよう、様々な種類の草木を植えるようにしています。
すると、その植物を好む虫や鳥もやってきます。

落葉樹、常緑樹、高山植物、苔など。
これまで、久万独特の気候に合うものを試しながら少しずつ増やしてきました。



その中では厳しい寒さ(氷点下10℃を下回ることも)に冬越しができなかった草木もあります。

例えば、松山でアロエは庭に植えて大きくなりますが、久万ではあっという間に枯れてしまいます。
最近はオリーブやユーカリなども流行っていますが、冬には雪によって葉が焼けてしまいます。枯れるまでは至らないですが不向きです。



たまに檀家さんから『アジサイ寺』や『牡丹寺』のような1つの花をメインにしたお寺にしたらどうか?と言われることがあります。

全国にそういうお寺は多くあります。

たしかに時期になれば新聞で取り上げられて多くの観光客が来られるでしょう。
久万高原町の観光の活性化にも一役かえるかもしれませんね。
けれども、それは一時的なものだと思います。

個人的には「お寺の庭」には、参る度に四季を感じられ、生命力を感じると同時に、この世の「諸行無常」を感じさせられるという役目もあると思っています。





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