久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

25日の法話会

2020年10月26日 | 日記
25日は法話会でした。

メインの話題は、今回の秋の県展で「愛媛県美術会大賞」を受賞した永井良篤上人の書道作品でした。
永井良篤は私の弟であり、松山湊町の正安寺住職です。
今回の字『帰』は、大変伸びやかに書けていました。
本人は話の中では、ずっと縦書きに2文字で書いていたのが1文字に減らすことにより思い切って書けるようになったから字に勢いが出たと思うと語っていました。


書道は10月30日から始まる後期日程に展示されています。どうぞお出かけください。

さて、私は書道の話ではなく、永代納骨に関する話を少しさせて頂きました。以下のような内容です。


浄土宗の一心寺(いっしんじ*大阪市天王寺区)が新聞にこのような告知を掲載しました。



一心寺といえば『骨仏(こつぶつ)』で有名なお寺。

私も大阪は岸和田のお寺に居たことがありますが、そこでもメインの遺骨(胴骨)とは別に喉仏の骨を小さな骨壺に分骨し、四十九日の折に菩提寺へ納骨していた記憶があります。

その喉仏が沢山溜まると、粉末にして石膏かモルタルか何かと混ぜ、一体の仏様を作る。それが『骨仏』です。

新聞によると、一心寺は明治20年に約5万霊の遺骨を使って初めて骨仏を作って以来、10年毎に新しい骨仏を作ってきました。
しかし、戦後から納骨の数が徐々に増え始めたそうです。さらに喉仏だけでなく遺骨全部を納骨される人が全国的に急増し、昨今の墓じまいの増加で納骨の総量も激増しました。
その大量の遺骨の対応に苦慮された一心寺さんは、やむなく来年の1月1日から「納骨される骨壺は直径9センチ以下の小さいものに限る」「墓じまい等による納骨は一切受け付けない」という決断をされたのでした。

これからますます、檀家さんが日常お世話になっている各菩提寺内に永代納骨ができる設備が求められていくことを象徴する新聞記事でした。






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