今日25日は浄土宗の定める「お念仏の日」であり、法然寺の法話会の日です。
今回は「悪人正機(あくにんしょうき)」についてお話ししました。
悪人正機については、親鸞聖人の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」(善人が往生できるのだ、ましてや悪人なら尚更だ)の言葉が有名ですが、法然上人の言葉はあまり知られていません。
「念仏申さん者は ただ生まれつきのままにて申すべし 善人は善人ながら 悪人は悪人ながら 本のままにて申すべし」法然
親鸞のような強烈さは無いものの、法然の言葉には、執着のない独特の境地が感じられます。
人は善人も悪人も無い。生まれたままに念仏すべし…。
法然上人って、こんな人だったのだろうな…。そんな想像ができるような言葉ですね。