「この世は美しい 人生は甘美である」
ブッダの言葉
この言葉は、ブッダの最後の旅を記録した『涅槃経』に書かれています。
先月は聖徳太子の言葉
「世間虚仮 唯仏是真(この世はウソだらけ 真実は仏のみ)」
という、今回とは真逆の言葉をチョイスしました。
また、般若心経にも「一切皆苦」とあります。
この世はウソであり苦であり。
しかし、美しい…。
我々も、この世に対して「ウソだらけ」「苦だ」と感じる時と「美しい」「甘美だ」と感じる時を行ったり来たりしながら生きているのではないでしょうか。
どちらもこの世の姿であり、どちらも間違とは言えないでしょう。
では、この美しいウソだらけの苦界に生まれた私たちはどのように生きていくのか。
少し前、『僕たちはどう生きるか』という本が話題になりましたが、その答えを探し求めることが生きることなのかもしれません。
この世のウソに絶望したり、「なぜ自分がこんな目に?」と苦に飲み込まれる人がたくさんいます。
人は、ショックな出来事が起きた時、それだけしか見えなくなります。
かくいう私も、よくパニックになってしまう人間です。
その時、少し視線をずらせば、そこには美しい世界が見えるのに…。
この世はウソや苦しみだけではありません。美しい世界も同時に存在しています。常に両面が存在しているのが我々の生きる世界なのです。
この世は美しい。
苦しい時には美しいものに目を向けましょう。
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