朝、庭に出ると「あの香り」が。。
キンモクセイが咲き始めました。秋といえばこの香り。
さて、前回から先日の法話会の内容を載せていますが、今回は「回向」についてです。
浄土宗のお経の次第で『念仏一会』の次に来るのが『回向(えこう)』の時間です。
回向は「回し向ける」。お念仏を称えて受けた「功徳」を自分のものとせずに回して差し上げたい対象へ向けてプレゼントするというものです。
回向には以下のものがあります。
1.ご先祖などの亡き人に功徳をプレゼントし、故人が極楽浄土で仏となるお手伝いをする(追善回向)
2.それに対して追善回向等によって悟りを得た故人が、この世にいる我々を往生に導いてくださる(還相回向)
3.現世に生きる自分が同じく現世に生きている他の衆生(人々)へお互いに功徳をプレゼントし、共に菩提心(仏の世界に生まれようとする心)を起こして仏の道に勤しもうとする(往相回向)
2の還相回向は故人がする回向であり、我々ができるのは1の追善回向と3の往相回向ということになります。
皆さんも今後お経を称える際には、自分の為のお念仏だけではなく、『回向』として故人の俗名・法名等を読み上げてご先祖の為に追善プレゼントをしたり、この世に生きる有縁無縁の方の為に往相プレゼントをするように心がけてみてはいかがでしょうか。
秋明菊↑
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