暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

引き戸

2018年05月24日 | 古民家

 気密性や防犯性を考えると玄関扉は「開き扉」が良いと言われています・・・

建物の密閉度合い・・・隙間が如何に少ないか・・そんな性能を調べる検査があります。

「気密測定」で良い数字を出すには、引き違いのサッシを取り付けるよりも・・・

開き窓タイプのサッシが有効です・・・

 

高気密工断熱が基準となる今の建物・・・外部建具はほぼそんな感じですが・・・

室内建具に関しては・・・「24時間換気」が法律で決められているので・・・

開き扉にしても、建具の下と床に隙間を作って、室内間の空気の流れを作らないといけない決まりになっています。

古くは跳ね上げ式の扉しかない時代から・・・技術が進み・・・引き戸が取り入れられてきて・・

生活の便利さは格段に進歩したのだと思います・・・引き戸の良さは・・・

気密性は置いて考えても・・・ストッパーなど掛ける事無く、開け放した状態に出来る利点や

強固な扉でも・・・華奢な作りでも・・・幅の広い造りが選べたり・・・

建具を外すことで、広い空間にも狭い空間にも出来る汎用性があります・・・

京都では、夏・通気性の良い建具に入れ替えて、閉めた状態でも風通しが良くなる工夫をしています・・・

また・・・開き扉のように開ける時の大きな動作は必要なく・・・

車椅子や足の不自由な方にも、やさしい建具だと思います。

敷居や鴨居のような加工が必要で、ある意味複雑な施工が求められます・・・

引き込まれる部分に壁が無いと扉が取り付けられないというスペース的な問題もあります・・・

それでも、先日もお話しました、日本的な情緒や季節を感じられる空間造るりなど・・・

引き戸のある住まいは、日本の気候風土に合った、すばらしい文化の一つだと想います。

 

 

 

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