暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

傾き

2018年05月07日 | 古民家

 人が安定して立っているには、両足を肩幅くらいに広げて・・・

均等に力がかかるようにすると無理な力がかからず安定します・・・

地盤沈下や液状化などで建物が傾く事があります・・・

建物が傾いたままの状態は、人が安定せず片足に力がかかっている状態と同じです。

柱にかかる建物の荷重は数トン・・・傾いた家の場合はその数倍の荷重が建物の一部に集中します・・・

そんな時に、大きな地震が発生した場合を考えると・・・ゾッとします。

柱と粱を繋ぐホゾが抜けたり、痛んだり・・・床や壁にもゆがみや亀裂が出る場合があります。

築100年のような古民家は少なからず傾きや沈下が見られる場合があって・・・

柱が太くてがっしりしてるから大丈夫・・・!・・・そんな事はありません・・・!!

先にお話ししたように、一部に無理な力がかかっている事も大問題ですが・・・

傾いたままの生活では、体に不調を訴える人もいます・・・

慣れるとか慣れないと言う事ではなくて・・・平衡感覚が狂うと真直ぐ歩けなくなる事もあります。

一部の地域で本当にあったお話ですが・・・

見た目だけ綺麗にしたり・・このまま固定していれば大丈夫と板を張って補強しただけだったり・・・

床を重ね張りして平らにしました・・・そんな工事を平気で行う業者さんもいるのも現状です・・・

いろんな情報が調べればすぐに手に入る社会ですが・・・いいのか悪いのか・・・

人との信頼関係で、コトを進めてしまう・・・信用してしまう方もたくさんいます。

どこに相談にしていいか解らない・・・どこで判断していいか解らない・・・

そんな人がまだまだ多いようで・・・自分に相談して下さいとはいいませんが・・・

その場しのぎの仕事をするような、誇りも持たない職人さんでは無く・・・

言葉と行動が一緒の、尊敬できる職人さんと知り合え、その仕事を目の当たりに出来た事を幸せに感じ・・・

そんな職人さんを、多くの人に知って頂きたいと想います。

 

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