暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

感覚

2019年01月13日 | 古民家

 人の感覚はとても曖昧なもので・・・・

体調や気分でかなり影響されて・・・特に、その場の雰囲気・・・環境も・・・

大きく影響されて来ます・・・。

以前に見たのですが・・・缶詰工場の最後の検査は・・・ベテランの方が、金属の棒のようなもので・・・

缶詰の表面を叩き・・・亀裂や歪み・・・中に入っている物の不良などを、音や叩いた時の感覚で見分けていました・・・。

魚をさばく方は・・・その切り身の重さを、手の感覚で・・・見事に重さを均等に切り分けていました・・・。

人が長年の経験で出来る事は・・・AIや機械では出来ない技術も多いと思います・・・。

でも・・・それには長い修行や訓練が必要で・・・5年・・・10年・・・同じ作業を繰り返し繰り返し・・・

技術を極める気持ちで向き合わないと・・・手に入れる事は出来ません・・・。

趣味やスポーツでも・・・人間技とは思えない動きや・・・演技を見せてくれますが・・・

小さな頃からの積み重ね・・・向き合い方で・・・苦労して習得した技の集大成です・・・。

文化財として、国家予算で守られる建物は・・・日本の伝統技術を後世に残す目的もそうですが・・・

その技術がいつの時代に・・・どのように伝わって来たのか・・・

そして・・・どのように各地に広まり・・・新たな地で変化していったのか・・・?

歴史を紐解き・・・後世の職人のお手本となるべく・・・その技術はこれからも残されて行くのだと思います・・・。

各地に残る土蔵(蔵)を見ると・・・・各地で独自の工夫がされて、さまざまに化粧された蔵を見かけます・・・。

風土に合わせた造りはありますが・・・多くの職人さんの遊び心が見て取れます・・・。

基本の技術は守りながら・・・少しの工夫と・・・少し手間を掛けた粋な造り・・・

そんな心意気のような造りが・・・現代の建物には少ないように思います・・・。

心意気を出さないのでは無く・・・出せるような造りの建物が無いからでしょうか・・・?

どんな仕事でも・・・誇りを持って・・・喜んで頂ける工夫はあって・・・

おもいやりの気持ちが、どんな仕事にも無ければいけなくて・・・

でも・・・そんな余裕と・・・感覚を忘れてしまったのかもしれません。

 

コメント
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