暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

大木

2019年07月08日 | 古民家

 大きなクリの木の下で~・・・・

2階建て・・・3階建て・・・それよりももっと大きなビルが、小さな町の・・・静かな駅前に・・・

競争するように建ち始め・・・

見渡せば・・・・町を守るように佇んでいた・・・名前も知らない大きな木も見えなくなり・・・

旧家が少なくなり・・・・相続で地主さんも土地を手放し・・・・広い庭にあった大きな木も伐採され・・・

町で僅かに残る大木も・・・・災害時に危険と判断されて・・・・手入れが出来ないと見捨てられて・・・

伐採されてしまいます・・・。

以前もお話しした・・・防風林・・・屋敷林・・・自然と共存する暮らしには大切な考え方です・・・。

町にあるランドマークとも言える大きな木・・・・・道に迷ったり・・・待ち合わせをしたり・・・・

みんなの憩いの場になったり・・・・それは・・・人だけでなく・・・

鳥や・・・昆虫・・・みんなの拠り所です・・・。

数十メートルにもなる大木は・・・樹齢が数百年・・・その場所を・・・多くの暮らしを見守って来ました・・・。

落ち葉や枝は・・・焚き付けに・・・それが、実のなる木であれば・・・季節の恵みを運んでくれ・・・

・・・子供の遊び場で・・・夏の涼を得る場所だったり・・・毎日散歩する小道だったり・・・・

覆いかぶさるように人工の建物が建ち並ぶ町は・・・・窮屈に思えて・・・

整然と並ぶ住宅の町並みは・・・・とても落ち着かない気がしてしまい・・・・

何処を歩いても・・・・個性の無い迷路をさ迷っているように思えます・・・。(あくまでも個人的な感想です。)

環境が変化して・・・今まで寛容されて来た生活は・・・・否定され・・・

何事も無かったように・・・浮き沈みの無い、波風が起たない立ち振る舞いが正解と思われてきた社会では・・・

歪んだ心が芽生え・・・・落ち着きが無くなって・・・・空を仰ぎ見る余裕すらなくなっているのかもしれません・・・。

町に鎮座する大きな木を見つけてみて下さい・・・。

それは神社やお寺だったり・・・・気付かず通り過ぎてきたお屋敷の中だったり・・・

長い時間の流れを生きてきた・・・大概のことは受け止めてくれる・・・大きな体と心を持った存在だと想います。

 

 

コメント
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