暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

一生懸命

2019年07月17日 | 古民家

 木造建築を意識し始めたのはいつの頃からか・・・・

お寺の境内で遊ぶのは日常茶飯事で・・・・網や格子で塞いではあるものの・・・

床下を覗けば、建物の向こう側が見通せて・・・・

缶蹴りや・・・・かくれんぼ・・・上手く隠れないとすぐに見つかってしまいます・・・。

大きく迫り出した大きな屋根に向かってゴムボールを互いに投げて・・・・

屋根のどの辺りから落ちてくるか解からないボールをキャッチする遊び・・・・

雨樋も無ければ・・・・雪止めも無い屋根だからこそ出来る遊びでした・・・・。

 

そんな事を考えると・・・お寺や神社で木造の建物を意識したのかもしれないし・・・

自分の部屋も無い・・・・・宿題でも・お絵かきでも・工作でも・・・居間がみんなの部屋だった社宅・・・・

こじんまりした玄関には・・・狭い土間も・・・下駄箱も・・・式台も上がり框もあって・・・

板の間に・・・真壁和室・・・お風呂は少し狭くて・・・バランス釜だったのですが・・・

これぞ木造建築・・・和風建築そのまま・・・・今思えば、とても贅沢な気がします・・・。

 

間違いなく・・・・日本中が貧乏だった時代があって・・・

でも・・・みんなの暮らしを覗き見てみれば・・・・

協力し合い・・・泣いたり笑ったり・・・・苦しむ事も多かったし・・・理不尽な場面をたくさん見せられても・・・・

多くの人が・・・忘れられない思い出の時間として・・その時代を思い浮かべると思います・・・。

時の流れがとても速く・・・意識無く過ぎ去る現代・・・

波乱万丈な社会とでは・・・時間の濃さの違いだったと思います・・・。

物質的にはお手軽な時代でも・・・・心の中はお手軽どころか・・・波乱万丈で・・・・

だから・・・心が、キューっと締め付けられる毎日を過ごして・・・どうしようもなくなる時が来てしまうのでしょうか・・・。

お寺の境内の下を隠れながら四つんばいでいると・・・フッと落とした目の先に蟻地獄や・・・地蜘蛛を見つけて・・・

蟻やその他の生き物にとっては残酷な部分でも・・・生きる為の手段・・・

その姿に美しさを感じるのは・・・どんな小さな生き物も・・・一生懸命・必死に生きているからなんだと想います。

 

 

 

 

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