ポロリころがる、なんて事の無い、道端の石も・・・
カサリと舞う、枯れた葉っぱも・・・
声も聞こえず・・・こちらの言葉に答えもせず・・・
まっしぐらに我が物顔で・・・身の回りにあるすべてに神が宿る・・・
日本の、とても深い考え方の一つです・・・。
古い物に愛着があるように・・・物に命が宿る理由はいろいろあるようで・・・
虐げられた者の心が人形に宿る話や・・・年月を重ね自然と化ける事もあって・・・
モノを大切にする教えを説く為の手段であったりもするようですが・・・
古民家に合うお話しでは・・・座敷童がとても似合い・・・
おかっぱ頭のおちゃめな着物姿で・・・家の繁栄を象徴する様に言われています・・・。
妖怪なのか・・・お化けなのか、それとも幽霊なのか・・・
得体のしれないモノは全部童話か昔話し・・・それとも神様扱いとなる信心深い社会では・・・
ずいぶんとのんびりとした考え方で・・・子供だましの暮らしもあったかも知れません・・・
それでも、自然や日々姿を現す・・・おかしな日常は・・・
笑い飛ばすか・・・恐れにしてしまい・・・
曖昧な境を造る事で・・・いろんなつじつまを合わせてきた気がします・・・。
古民家は・・・そんな曖昧さが魅力的なのかなと・・・思います。