暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

色・柄

2020年10月09日 | 古民家
 和の色や香りは沢山あって・・・
和を感じさせる柄も他いっぱいあって・・・。
風呂敷の柄で・・・とても可愛らしいのに、あまりにも一般的に使われていたので・・・
泥棒が盗んだ物を入れて背負う、悪いイメージになってしまった、唐草模様・・・。
憧れのはいからさんになれる・・・矢絣(やがすり)は、明治大正時代の女性の袴に流行った柄です・・・。

武将が着る陣羽織などは・・・今見ても奇抜な柄があり、
豊臣秀吉や織田信長の真っ赤な羽織や・・・鳥獣模様、鳥の羽を植えられた羽織があって・・・
伊達政宗の水玉模様などなど・・・
和洋折衷なのか・・・単に派手好きだったのか解らないほど、大きな世界観があります・・・。

軒が深く、薄暗い大きな茅葺の古民家・・・
立派な古民家も・・・戦をする為のお城も・・・お公家様が住む建物も・・・
蝋燭や行燈の僅かな明りで過ごしていました・・・。
金箔を張った襖や屏風は、富や権力の象徴だけで無く・・・
金箔の反射を利用して、少しでも明るさを求めて使われていた様子もあるようです・・・。
跳ね上げ式の板戸の蔀戸(しとみど)から、引き戸の舞良戸(まいらと)に変わる事で・・・その後、外の明かりを優しく受け止めてくれる、障子が生まれ・・・
日本の四季や生活の柔らかさを美しく引き立てくれる暮らしになりました・・・。
襖の使われ方もそれぞれ・・・柄を楽しみ、書を楽しみ・・・
ただ部屋を仕切る・・・外界と隔てる境界となるだけでは無い空間を育ててくれます・・・。
知られていない、ただ古ぼけた過去の遺物では無い魅力が・・・まだまだ残されています。


コメント
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