暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

写真と壁画

2020年10月24日 | 古民家
 写真が日本に伝わったのは1843年長崎と言う事のようで・・・
浮世絵や、屏風絵でしか想像できなかった江戸時代の暮らしが映し出され・・・
夢物語ではない現実の暮らしがあった事を・・・美しく蘇らせたくれました・・・。

世界最古の洞窟壁画を見ると・・・3万年も6万年も以前に、思い描いた心を壁に映し出し・・・
生きる時間を過ごすだけでは無く・・・そこに暮らし、生きる時間を造り上げている・・・
線で描かれただけの壁画でも・・・そこで人が暮らしたリアルな感覚は伝わってきます・・・。

日本の町や暮らしが少しづつ変わり・・・当時の面影が思ったように頭には浮かばなくて・・・
人や飛脚・・・籠に馬が通った街道も・・・活気あふれる湊や宿場町も・・・
今は見る影も無く・・・高いビルに、派手な装飾の看板が並んで・・・
日本のどこに行っても同じ町に・・・同じ大型商店が幅を利かせています・・・。
木の文化と石の文化違いはあっても・・・大切な自国の文化を伝える心が無ければ・・・
寒くて暑くて不便な生活のまま暮らす・・・そんな酔狂な人は育たないのかも知れません・・・。
どんなに伝え聞いた語りが残され・・・文書や絵になって残っても、本当に体感出来るには・・・
描かれた場所で・・・残された肉筆画を目の前にするのか・・・
次の世代に残す力になるのは・・・そこに現実があって、初めて伝わるものがあると思います・・・。
古民家を残すとは・・・伝統的な暮らしを残し伝える意味の他に・・・
五感で感じる空間を残す意味があると思います。
コメント
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