暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

立派な

2020年10月19日 | 古民家
 古民家=裕福な家庭と思われるかもしれませんが・・・
決してそんな事ばかりでも無く・・・白川郷の合掌造りがすべて立派かと言えば・・・
姿かたちは立派でも・・・丸太を荒縄で縛り・・・近くに育つ茅を上手く利用して造る住まい・・・。
陸の孤島のようだった山間の・・・雪深い田舎に住む知恵・・・
人手はたくさん必要ですが・・・想像するよりも立派な材木が使われているばかりでもないようです・・・。

地方に残る行き場の無い古民家が、すべて指定文化財になる訳でも無く・・・
京都の、古いウナギの寝床の住まいが・・・すべて残される為に手厚く保護される訳でも無いように・・・。
改修費用にお金が必要なのは・・・どんな建物も一緒で・・・
手刻みで、金物を使わないで・・・昔ながらの茅葺で・・・などと、特異な建物をイメージすると・・・
今では、そうそう頻繁に依頼される仕事内容でも無く、好んで苦労する世界を覗く若者も少なくなり・・・
特別な仕事となれば・・・相場にあわせて単価も立派なものになってしまうのです・・・。

素朴で・・・簡素な素材を使い・・・丁寧に組まれた住まい・・・。
手に入り難い木材をどれだけ使っているかでは無く・・・
使われる素材がどんなふうに育まれて来たか・・・見えない部分の丁寧な手仕事が出来ているのか・・・?
この先100年住み継がれる事が出来る造りなのか・・・?
見た目だけでは無い・・・日本の風土に合い、人の暮らしを豊かにする古民家が素晴らしいのだと思います。


コメント
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