暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

お参り

2022年01月13日 | 古民家
 気を付けないとつま先がぶつかるほど、石段の高さは思いのほか高くて・・・
少し見上げれば、目の前に迫る急な階段は・・・鉛の入った靴を履いたように・・・
心が折れそうなほど永遠に続いて行く・・・。
息も絶え絶えに横を覗けば・・・小さな手と足を器用に使いながら、フワリと石段を登る幼い子供達・・・
屈託なく笑い飛ばしながらお尻を見せる姿に・・・ブルルとエンジンがかかったのか・・・
フルフル揺れる足を抑え・・・最後の十数段を睨みつけ・・・
パタリとたどり着いて振り向く先には・・・参道の木々と鳥居の間に広がる水平線の輝きが迎えてくれた・・・。

新たな年を迎えると・・・
1年の感謝に、新年の無事や平安・・・健康を祈願する・・・
神頼みは、いろいろな場面で残されて・・・老若男女関係なく続いても・・・
その裏では・・・無人になってしまう社寺仏閣が各地に増えているようで・・・
数か所を一人で管理する地域も多いようです・・・。

こぼれそうな小さな石の仏さまが・・・道路の脇に佇む姿はそこかしこにあって・・・
少し気付けば、あちらこちらに神頼みは残っていました・・・。
八百万(ヤオロズ)の神が漂うこの暮らしには・・・
手を合わせる仕草がとても似合っていると思います・・・。
古い住まいも・・・何気ない石ころも、くじけそうなくらい傷んだ小さな祠でも・・・
大切に想い・・・繋げて行く心があれば良いなと思います。

コメント
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