暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2022年01月18日 | 古民家
 継がれなくなる文化に・・・日本の良さを伝えるモノは沢山あるようで・・・
畳に障子・・・襖もそうですが・・・
鍛冶屋さんも、相当希少価値があるみたいで・・・この所の日本刀ブームがあっても・・・
全国に何件あるやも知れない・・・伝統的な技術が消えようとしています・・・。

和釘の強さを知るのは・・・古民家を解体していると出て来る四角錐の形をした釘で・・・
数十年前の丸い円錐状の洋釘がサビサビの状態で・・・くぎ抜きで引っ張ると・・・
玄翁で叩く部分が、カサリと取れてしまいますが・・・
100年も過ぎたサビサビの和釘の頭を引っ張れば・・・
ズイっと釘が粘りをもって抜けて来ます・・・。
それだけ鍛えられて丈夫な釘を見ていると・・・
もっと手間を掛け・・・鍛え上げられた日本刀は、人を殺める道具にも関わらず・・・
人を魅了する意味が・・・解るような気もします・・・。

土蔵で見かける窓の格子も・・・和箪笥で見かける引き出しや開き戸の引手飾りも・・・
一つ一つ手作業で鍛えられていると思えば・・・人の手間が安価だった事を考えても・・・
日本のしつらえの美しさが・・・時間を掛けて造り上げて来た、人の手による芸術品だったんだと思えます・・・。
大工さんの手仕事にも・・・美しさだけではない、機能美があって・・・
数世代も安心して暮らせる丈夫さの中に・・・見た目の美しさを残して・・・
100年後の職人が見ても、感心する造りを残す堅気な面も持ち合わせながら・・・
遊び心のこもった造りも残せる・・・
古民家の良さは・・・そんな日本の伝統を残していると思います。


コメント
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