暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

向かう先

2022年01月30日 | 古民家
 古びた姿を見るのは悲しいもので・・・建物が頭をもたげて辛そうに・・・
草木がモシャリと騒がしく・・・伸び放題に伸びて・・・
人の暮らした面影が・・・フラリ、寂しそうに通り過ぎると・・・
長い時間の中に、どれほどの想いが生まれては消えて行ってしまったのか・・・
顔も声も・・・見知らぬ誰かの息遣いは、そこかしこに残っている・・・。

空き家の向かう先が・・・どれも同じ行き先だと・・・
誰も知らない人達が集まって・・・誰も知らない町が生まれる・・・。
誰もが知り合いの地域が消えて・・・見守って来た出来事は遠い昔になり・・・
住み継がれる、大切な住まい造りが継がれないのは・・・
ずいぶんと前から、新しいを探す住まい造りが続いて来たからかも知れない・・・。

古民家は・・・築50年前から100年以上まで、造り手や住まい手もいろいろで・・・
その時手に入る素材に・・・流行りで変わる造りでも、自然や環境を考え・・・
大切な資源を守る暮らしや・・・地域を守る暮らしの住まい造りがありました・・・。
点在する空き家に、手の施しようもない古民家がウロウロしている町の中に・・・
昭和や令和の、目を塞ぐほどの空き家が並んで・・・
この先も増え続ける空き家が、これからも建ち並ぶ違和感を・・・手で顔を覆う指の間から覗いているみたいです。




コメント
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