暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ロス

2019年01月26日 | 古民家

 食品ロスがあるように・・・木材ロスがあると思います・・・。

建設現場で使われる材料の端材・・・現場で加工されて、使えないような寸法の材料は処分となります・・・。

合板の端材や壁の下地材・・・フローリングなどの化粧材からも端材が出てきます・・。

良くないのは・・・燃やすしかない処分される端材は、接着剤が使われていて・・・

燃やすと良くないガスが発生してしまう事です・・・。(以前少しお話しました、)

無垢材であれば・・・燃やしたり・・・ペレットストーブのペレットにしたり・・・

その燃えカスは肥料の一部にも利用できます・・・。

(ペレットを成型するのに接着剤は使いません・・・もともと含まれている糖類やリグニンが接着剤の代わりとなります。)

梱包のビニール・・・配管材・・・いろんな素材の廃材が処分の対象となって・・・

木造1棟建てる時に発生する廃棄材は、4tトラックで2~3台ほどにもなります・・・。

(それぞれの建設会社で違いはあります。)

すべてが木材ではありませんが・・・廃棄の道しかたどれない素材が多いように思います・・・。

以前お聞きした話で・・・腕の良い大工さんの作業場には、木材の端材がたくさん置いてあるそうです・・・。

現場で使えない、中途半端な寸法の素材でも・・・いずれどこかで工夫して使えるように保管しておくそうです・・・。

現場から出る廃棄材が少ない現場ほど・・・大工さんが歩留まりを考えながら良い仕事をしてると言えます・・・。

歩留まり=(1本の木材から、半端が出ないように工夫して使いまわす事など・・・)

限りある資源・・・社会全体で循環型の仕組みつくりが必要で・・・

少しの手間と工夫で出来ることはまだまだあると思います・・・。

海外から大量に入ってくる木材・・・環境破壊とも言われています・・・。

国産材をもっと使えればよいのでしょうが・・・

人材不足・・・伐採にかかる費用の高騰・・・伐採するほど赤字になる林業の現実・・・

国産材を上手く使う工夫はもっと出来て・・・外材に頼らない取り組みも少しづつ進んでいますが・・・

安定的に、低価格で、大量に用意出来る、今の流通の仕組みは・・・変えられないのも現状かも知れません・・・。

工場加工されて・・・ある程度組み立てられた部材が現場に搬入されて・・・

積み木のように組み立てられる建物は、いろんな部分でロスが少ないとも言われますが・・・

地産地消の考え方で・・・安心安全で・・・健康的な暮らしとは少し違うのかな・・と思います・・・。

木材の事をもっと知って・・・森の事をもっと知って頂いて・・・人や環境にやさしい住まい造りが出来ればと想います。

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cool

2019年01月25日 | 古民家

 古民家・・・と言われると・・・大きな柱と梁が見上げるように組まれている建物を想像されるかと思いますが・・・

高度経済成長以前に造られた(高度成長の期間は1954年~1973年の間を指すようです。)建物で・・・

大きくて広い豪華な建物で無くても・・・職人さんによる丁寧な手仕事の住まいは・・・

素朴な造りと・・・実際に生活するには誠に便利で・・・気を張る事の無い、穏やかな佇まいの住まいとなっています・・・。

都市の住宅事情に合わせた長屋や、一区画に数棟寄り添って立ち並ぶ平屋などは・・・

地域の何気ない暮らしを、皆で支え合いながらの生活です・・・。

壁も薄くて隣の声が聞こえたり・・・醤油や砂糖の貸し借り・・・子供のお世話をしてもらったり・・・

少しづつ暮らしが変化して・・・失われた社会が・・・今は大切なモノだと見直され・・・

一部残った地域で・・・若い人達が以前の暮らしを少し受け継ぎながら・・・

新しい発想で・・・地域の暮らしを創っています・・・。

夫婦のすれ違い・・・・親子のすれ違い・・・近所の方とのすれ違い・・・関わりを持たない人達が増えて・・・

お一人様が流行のようになって・・・自由を勘違いするようになってから・・・

何か違う方向へ転がり落ちて行ってしまったように思います・・・・。

修繕に大きな費用が必要だと思われている、古い建物の代名詞・・・・・・古民家ですが・・・

60年以上・・・さほどメンテナンスがされていなくても住み継がれていれば、現役で十分暮らせる建物です・・・。

古くて汚くて・・・不便と思われている・・・それなりの古民家・・・

その良さに気付いているのは・・・若者と・・・海外の人・・・cool(クール)って感じでしょうか。

 

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参加

2019年01月24日 | 古民家

 大きな会社・・・・小さな会社・・・・そこそこの大きさの会社・・・・

跡継ぎ問題はどの会社・・・どの企業にも訪れる大きな分岐点です・・・。

一子相伝・・・などと、伝統技術の世界では、門外不出の技術があるようですが・・・

先代が開発して、引き継がれて来た技を・・・その家系で守って・・・

外部には教えない・・・自分で守る特許のような感じに思えます・・・。

職人さんの世界も・・・仕事の移り変わりで、親が子に自分の仕事を継がせたくない・・・

そう思う方が多いようです・・・。(苦労すると解かっていて、子には勧められないですね・・・)

口には出さなくても・・・継いでもらいたいと思う社長さんもいらっしゃると思いますが・・・

2代目の・・・3代目の苦労は何かとあるようで・・・丁稚奉公とは言いませんが、外で仕事を経験する・・・

そんな下積みの時間は・・今でも変わらず、人の成長には必要なんだと思います・・・。

社長は50歳になった頃から、跡継ぎの心構えと・・・行動を起こさなければいけないそうです・・・。

(何かの受け売りです・・・。)

人を育てるのは時間がかかります・・・。

若手社員・・・アルバイト・・・パート・・・皆同じですね・・・。

以前もお話したように・・・職人さんの技術・・・頭で解かっていても・・・

体が覚えて・・・自然に動けるようになるには3年・・・5年・・・10年・・・時間が必要です・・・。

同じに考えてはいけませんが・・・すばらしい鉛筆回し・・・けん玉・・・自転車の曲乗りなど・・・

才能もあるのでしょうが・・・・日々の練習が成果を生みます・・・。

事前の準備・・・努力・・・その取り組み方・・・多くの時間を掛けて積み上げてきたもの・・・

無くなってしまったり・・・途絶えてしまう事が無いように・・・地域で支えられる仕組み造りが大切です・・・。

シャッター街・・・空き家・・・地域と行政が一緒に連携しながら・・・主体は地域で行う・・・。

それらと同じように・・・皆で考え・・・参加して活動する事に意味があるのだと想います。

 

 

 

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物語

2019年01月23日 | 古民家
おとぎ話…昔話…民話…

体験した話しから…創作の話…お爺さん、お婆さん…

曾祖父さん…ひい曾祖母さんから伝わる話など…

話の信憑性は解りませんが…今で言えば、フィクションの小説のようで…

その当時を生きた方達の…想いや、願望…遊び心が多くのお話を残して来たのかも知れません…。



屏風や絵から声がする…書かれた絵が出てくる…

そんなお話は多くて…動物を助けたら、綺麗なお嫁さんが現れたり…

裕福な暮らしが出来たり…

でも、その先には…人の欲が姿を現し…元の木阿弥になってしまうなど…

人の心持ち、心掛け、戒めを込めたメッセージが物語として残されています…。


人が想像して考えうることは…多くか実現できる…

そんな話を聞いたことがあります…。

空を飛んだり、宇宙に行って月に降りたり…

一粒の種を飲めば病気が治ったり…(万能ではありませんが、抗生物質はそんな感じかも…)



何でも出来る…ある程度は思い通りになる…

人の奢りほど怖いものは無いように思います…。

間違っているのかも…?と気付くには、偉い方の説法を聞いても…どんな薬を飲んでも…

多くの経験と時間が解決してくれるしか無いと思います…。

伝え継がれた多くの話が残されて来た訳…

バカバカしいと思う話し、子供だましな話しも多いのですが…

残されて来た意味はあります…。

素直な心で、そのメッセージを受け止めて…多くの経験を積み重ねて、先人の思いを…

次の世代に残せるようにしなければいけないように想います。

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神様

2019年01月22日 | 古民家

 神頼み・・・受験や恋愛・・・・健康や金運・・・様々な願いを受け入れてくれる神様がいます・・・。

信仰心は遥か昔から・・・・・自然が偉大なものとしてあがめられていたり・・・

暮らしの中で大きな恩恵を受けているなど・・・身の廻りにあるものずべてが神様で・・・

八百万の神・・・と言う考えがありました・・・。

一風変わった神社があります・・・。

貧乏神神社(長野県)・・・ご神木を蹴ったり殴ったりしてお参りするそうです・・・。

淡嶋神社(和歌山県)・・・人形を供養してくれる神社です・・・。

磐船神社(大阪府)・・・大きな岩がご神体で、岩の間を抜けて行く、岩窟めぐりがあるそうです・・・。

御髪神社(京都府)・・・髪の毛の健康を祈願する神社、髪結師の藤原巫女亮匡政之を祀っているそうです・・・。

荏柄天神社(神奈川県)・・・漫画家さんが愛用した古筆を供養します・・・。

などなど・・・・

長年お世話になった身の回りの物をしっかりと供養する・・・

日本人らしい考え方と・・・大切にする・・・もったいないの精神が長く続いて・・・

日本の文化になってきたのかな・・・と思います・・・。

住まいを建てる時・・・・土地の神様に安全祈願します・・・。

上棟式は・・・無事棟が上がった祝いで・・・・職人さんを労う意味もありますので・・・

祈りとは違いますが・・・これから進む工事の安全祈願の意味合いもあると思います・・・。

井戸があって・・・どうしても埋めるような場合も・・・供養します・・・。

庭木を切る場合(伐根してしまう場合)も・・・・お祈りする場合も多いです・・・。

自然の木材をたくさん使って建てる住まいは・・・命を頂いているのと同じ・・・

建てる時も・・・・移築や解体などをしてしまう時も・・・・しっかりとお礼や、供養をするのは当たり前で・・・

1世代で解体処分することの無いような住まい造りをして・・・

末永くいろんな方に住み継がれる住まい造りが・・・家の神様の供養になると想います。

 

 

 

 

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