暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

古くからの

2019年09月15日 | 古民家

 日本のくらしとは・・・・?

障子や襖・・・・畳のある住まいがそれだと目に浮かぶのですが・・・

田園風景に広がる・・・茅葺屋根の家々・・・・・甍の屋根が並ぶ町並みだったり・・・

土間や・・・竈・・・狭い路地で話し合う人の姿に、駆け回る子供達・・・

立派な屋敷や・・・豪商・豪農の建物が立派に残る古民家を残す事は本当に文化の継承なのか・・・?

実際に今でも保存されて・・・価値ある施設として後世に残そうとしているのは・・・・

そんな住まいが多いようです・・・。

いつの頃使われていたのか・・・どこから持ってきて保管していたのか解らない木材を・・・

器用に加工して・・・納屋や小屋を造る農家の方々がいました・・・。

空き家になっていた建物を移築して・・・年々増築して暮らしの変化に対応してきました・・・。

古いモノを使って何かするよりも・・・古いモノは捨てて、新しくしたほうが・・・

手間も・・・費用も抑えられ・・・気分よく過ごせる・・・そんな時代です・・・。

藁で造った藁床にイ草のゴザを被せた・・・本床畳・・・・

敷き込んで数年したら・・・そのゴザを裏がして、また数年使用して・・・

次は、そのゴザを新しく取り換えて使用する・・・。

使い方にもよりますが・・・日々のお手入れをしながら・・・長く使い続ける・・・・

使い終わったゴザや藁床は自然の物・・・・田んぼの肥料にしたり・・・

堆肥にしたり・・・最後まで使いきる仕組みがありました・・・。

ビニールの紐が使われるようになって・・・その畳の再利用も続かなくなって来ましたが・・・

本来、日本らしさを表す素材や・・・環境は・・・、やさしい暮らしの中で育まれていました・・・。

多くの物を吸収・・・改良して来た日本の良さをもう一度見直す時なのかな・・・と想います。

 

 

 

 

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命ある

2019年09月14日 | 古民家

 フワフワと・・・気ままに飛び交う蝶々達・・・お花畑にいるのには大切な訳があり・・・

甘くて魅力的な花の蜜を分けてもらうのと・・・次の世代を残す準備をする為・・・

緑のおいしそうな葉っぱ・・・生まれてくる子供達に、安全で・・・

たくさんの葉っぱを食べられる環境を用意してあげる・・・

優雅に飛び回っていますが・・・一生懸命、次に繋ぐ命を掛けた行動です・・・。

甘くて惜しい果物には・・・ミツバチなどの行動が大切で・・・授粉の手助けをしてくれています・・・。

今では・・・人の手で行っていますが・・・その花粉も、少し離れた所で取れたもので無いと・・・

おいしい果物が出来ないそうです・・・。(出来るだけ系統の遠い交配が良いそうです。)

みずみずしく・・・歯ごたえがあったり・・・柔らかかったり・・・甘みも強く・・・

品種改良されて・・・聞いた事のない名前で・・・毎年新種が出てきますが・・・・

同じ品種の木でも・・・個性や・・・育つ土の良し悪しによっても、育つ果物の味は変わって・・・

人と同じで・・・生まれ持った性格があるのだと思います・・・。

1本1本違う木材で建てられた住まい・・・新築当時の顔があり・・・・

数年過ぎて・・・少し落ち着いた様子が見えて来て・・・

数十年過ぎると・・・貫禄が出てきます・・・。

100年も経てば・・・大御所の風格を持って・・・どんな家族が暮らしても・・・

受け止めるだけの・・・大きな包容力を感じられます・・・。

30年で解体され・・・次々と入れ替わる建物では・・・大きな存在感や・・・貫禄は無く・・・

みすぼらしさが先に来てしまうような気がします・・・。(個人的な見解です。)

時間とともに成長する住まい・・・人と同じように、命を繋ぐ仕組みを持った古民家は・・・・

・・・命ある住まい・・・そんな風に想います。

 

 

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知識

2019年09月13日 | 古民家

 自分の目で見た訳ではありませんが・・・川で丸太を流している場面や・・・

・・・貯木場に浮かぶ丸太は・・・道路交通が未発達で・・・ダムが今ほど乱立していない頃・・・

大量の木材を運ぶ大きな手段の一つでした・・・。

山から切り出された木材の仮置き場から運ばれ・・・営林署や森林組合の飯場などで仕分け管理され・・・

製材所で乾燥処理が行われ・・・それぞれの注文のに合わせた木取りや加工をして・・・

木材加工業者や・・・工務店・・・材木店に送られて行きます・・・。

 

適正な山の管理と・・・ダムの無い川があれば・・・今ほど土砂崩れや・・・河川の氾濫は無いのかもしれません・・・

自然に育っていた木材を使わせて頂いたので・・・当然その後の管理は自然任せで良い訳でも無く・・・。

人が手を入れ・・・健康的な山として・・・ずっと管理しなければいけません・・・。

その為には・・・適正価格で・・・安心安全な木材を育て・・・流通する仕組みを作らなくてはいけませんでした・・・

低価格での安定供給が難しくなったからなのか・・・?

大人の事情で、安い外材を輸入しなければいけなかったからなのか・・?解りませんが・・・

日本の木材業界の衰退は激しく・・・農業のそれと変わらず・・・補助金ありきの職業になり・・・

自力で生活が出来ない仕事になってしまいました・・・。

 

建設業界も・・・空き家が増えて・・・中古のマンションやビルが残され・・・

活用もされないまま・・・新築戸建・・・新しいマンション・・・ビルが生まれています・・・。

子供が減り・・・人口が増える要素も無く・・・高齢化が進み・・・

新しい建物は必要無いのにも関わらず・・・まだまだ新築の勢いは止まりません・・・。

高度成長期の耐震補強されていない不安な建物を・・・現代の建築基準に合わせるには・・・

新築が購入出来るほどの費用が必要になります・・・。(あくまでも個人的な見解です。)

それならば・・・建売で今時の新築が良い・・・その気持ちも解らなくはありません・・・。

少し前・・・昭和初期以前の・・・古き良き、日本らしい建物・・・

元気に育った良材を・・・丁寧に加工し組み上げられた住まいが多く造られていました・・・。

それらが・・・いとも簡単に、空き家・・・古家・・・・そんなイメージで解体処分されています・・・。

大切な家族・・・暮らしを支えてくれる住まい・・・

見た目に惑わされる事の無い・・・正しい知識と、住まいが置かれた環境を知ってほしいと想います。

 

 

 

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おもしろい

2019年09月12日 | 古民家

 まっすぐな建物を建てようとするなら・・・

まっすぐな柱や真四角の部材を使った方が安定していて・・・

組み立てる職人さんも手間が掛かりません・・・。

図面を書いたり・・・強度の計算をするにも・・・部材を積み上げて保管にするのも簡単です・・・。

それぞれ育ちの違う木材を安定的に管理するには・・・強制的に乾燥させた素材を使えば・・・

水分量もヤング係数も管理しやすく・・・構造計算など、現代の木造建築に欠かせない工程です・・・。

(ヤング係数=木材の変形しにくさ・数字が大きいほど強度がある。)

製材する道具が人力なら・・・加工するのも手仕事・・・

運搬技術もそこまで進んでいなければ・・・近くで取れる素材を使うのは至極当たり前で・・・

(お城やお寺などの大きな事業の建築は別として・・・。)

茅葺の茅の素材も・・・基礎になる石の素材も・・・地域で採集出来るもので造り・・・

逆にそれが・・・その地域独特の風景と・・・風土を育ててくれました・・・。

大きく曲がった松の梁材・・・粘り強く、力強く育った木材は・・・長年の重さにも・・・

風雨にも耐えて、家族の暮らしを支え・・・次の世代に残して行ける住まいになります・・・。

良く言われる・・・若い頃に逆境や・・・苦労を経験した人ほど・・・いずれ事を成す・・・・。

成功の経験だけで無く・・・挫折を知る事も大きな力になると言う事です・・・。

下働きの仕組みは・・・丁稚奉公・・・弟子入りなどで・・・今ではあまり見かけない関係です・・・。

親方として受ける側の器量もありますが・・・忍耐力をもってやり遂げる意思を持つ子弟関係・・・・

そんな時代では無くなって来ました・・・。

自然に曲がった素材を・・・おもしろいと思うか・・・やっかいだと思うか・・・

性格の違った部材を毛嫌いするのか・・・・受け止め・受け入れるのか・・・・

人も木材も同じで・・・いろいろあっておもしろい・・・

そんな・・・少し余裕のある手仕事を、残して行けたらな・・・と想います。

 

 

 

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おおらか

2019年09月11日 | 古民家

 真面目と言われる性格は・・・日本人の代名詞だったように思います・・・。

時間を守り・・・規則を守り・・・一度決めたらとことんやり抜く・・・

目上や上司・・・古くは・・・城主に・・・長(おさ)など・・・・

厳格な教えや・・・先輩の声は神の声、のような社会の仕組みが、一生懸命やらざるを得なかったのか・・・

それとも・・・農耕民族の性で、生き物相手の暮らしでは・・・手を抜けば、そのまま自分に返ってくる・・・

だから真面目にならざるを得ない・・・そんな生活環境があったのかもしれません・・・。

(すごく個人的な見解です。)

普段使いの漆塗りのお椀や陶器のお茶碗・・・・陶芸としての作品よりも馴染みがあり・・・

素朴で・・・その当時の生活を伝えてくれるとても貴重な資料でもあるのですが・・・

少しいびつな形や・・・歪んでいる所・・・・子供のような絵・・・・

でも・・・良く見れば・・・手間のかかった装飾や・・・何度も塗っては乾かし・・・

細かな絵付けと模様は・・・現代の技術で・・・?凝り固まった頭では思い浮かばない感覚で・・・

その当時のおおらかさや・・・窮屈な環境・・・苦しい生活・・・生きる事の大変さ・・・

いろんな思いが表われた・・・普段使いの良さが出ていると思います・・・。

機械を使って・・・AIを駆使して・・・精度よく、誤差の無い品物はたくさん作れますし・・・

その正確さが無ければ・・・命の危険につながる場面もあります・・・。

先進技術はいくらでも重要機密・・・極秘だと言われて仕方が無くても・・・

食や住に対する・・・安全性や体に影響する部分を公にしないのはおかしい・・・

そんな言葉を聞きます・・・。

今の建築基準法が・・・時代に合わないなんて、口が裂けても言えませんが・・・

こと、古民家に関して言えば・・・建物が揺れて大きな力をいなす・・・

そんな造りを・・・今の基準に合わせるのは、間違っている・・・

・・・後戻りしない・・・出来ない方々はさておき・・・

数字に表せない部分が・・・まだまだ必要だと思うのは自分だけでは無いと想います。

 

 

 

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