暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

催事

2022年01月11日 | 古民家
 雑木林が泣いている・・・
声を掛けると悲しそうに、さめざめと言葉がこぼれて・・・
気付かない所で少しづつ・・・草花も虫たちも姿を隠してしまい・・・
季節の催しも・・・毎年の出来事も、地域で集うやり取りも・・・
自然に育つ意味ある支度が必要で・・・季節ごとに育つ豊かな草花には・・・
人の暮らしに寄り添う、大事な意味が・・・所々に残されています・・・。

どんと焼に炊きに、炊き入れるお飾りが見当たらない・・・
しめ縄や門松・・・飾りの意味を知る人も少なく・・・
送る年に、迎える新しい年・・・
松の内・・・鏡開き・・・七草がゆ・・・どんと焼き・・・
駆け足のように過ぎて行く年末から・・・
明けるとすぐに・・・駆け足の毎日が生まれて・・・
季節の流れに彩られた、忙しい年明けの日々は続いてゆくのです・・・。

行事に参加する子供が減って・・・行事に必要な材料が手に出来なくて・・・
地域で残されて来た習慣が育たなくなり・・・廻りに育つ自然も薄くなって来ました・・・。
門松一つにも・・・自然に育つ数種類の草花が必要で・・・
裏山で手に入る・・・自然豊かなお宅も少なくなりました・・・。
文化を育て残して来たのは・・・暮らしに寄り添う自然が身の回りに見え隠れして・・・
成長と共に飽きもせず、繰り返し続けられて来た・・・伝統の催事が暮らしを温めていた気がします・・・。
大人が一生懸命に・・・子供が笑顔ではしゃぎまわり、その姿を愛でる暮らしが繋がれて・・・
共存する地域の関りが・・・人の暮らしにも自然の育みにも必要なんだと思います。




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時折

2022年01月10日 | 古民家
 雑音の中から聞こえる唄声や・・・時折ザラ付く華やかな世界・・・
ラジヲやテレビに一喜一憂して・・・心が躍り、夢の世界に夢見て・・・
現実に戻ると・・・その想いを抱いて前に進もうとした・・・。
子供の成長ほどに・・・通り抜ける時間は眩しくて・・・
毎日が極彩色で・・・なんだかキラキラしていました・・・。

古民家の暮らしがおとぎ話では無く・・・昭和の頃まで続いていて・・
今でも茅葺の暮らしを過ごす人も、ちらほら・・・。
家族が元気な場所は・・・穏やかな地域で笑っている・・・。

狭く苦しい仕事を抱えて・・・華やかな世界を見ていたのは夢の中で・・・
時間が過ぎれば・・・心躍る場所がどこなのか、少し見えて来た気がして・・・
前に進もうとしても進めないのは・・・止まって助け合う余裕や、見過ごせない心が沈んでしまっているから・・・?
みんなで一緒に廻りを育てて行く時間に・・・気付いていないからなのかも・・・
過ぎて来た時間の中で・・・大切な暮らしはあったけれど・・・
結いの心は・・・いつの時代も暮らしの中にある、大切な日本の文化だと思います。





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酒蔵

2022年01月09日 | 古民家
 景色が躍る、真夏のあぜ道をサクサクと歩き・・・
背伸びくらいの小高い山を背にした雑木林が見えると・・・ヒンヤリとした佇まいが映り・・・
拒むように・・・迎えるように、時代の影を残している・・・。

日本の伝統文化も伝統技術も・・・暮らしの変化で、消えゆく道をサクサク歩いて・・・
気付いてしまうと・・・繋ぐ想いで躍起になれば、何の為に残すのか解らなくなってしまう・・・。
使い捨ての暮らしは住まいにも影を落とし・・・時間を紡いで行く手仕事は、手軽さを求める多くの声に薄れて・・・
良いモノ・・・貴重なモノを横目に、短くても手軽さを感じられる暮らしを求め・・・
自然にも文化にも、さりげなく目をふさぐようになって行きました・・・。

綺麗に整えられた作業場は・・・古い建屋でも清々しく・・・
甘く若々しい香りがまとわり付いて・・・自然の中で醸す力強さを感じます・・・。
地酒や地ビールがまだまだ遠い世界の話で・・・松尾様にお伺いを立てる世界観には・・・
自然があるから・・・清らかな日本酒は生まれる伝統も残っていて・・・
人が考える伝統と重なり合いながら・・・不思議な世界の日本酒は新しい扉を開けて来ました・・・。
暮らしの中にも・・・そんな新しくて古い想いが、繋がって行けば良いと思います。

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楽しい変化

2022年01月08日 | 古民家
 困っていると・・・自分で何とかするか・・・
相談してみるか・・・あきらめてしまうのか・・・?
お米を育てるのも、病害虫に天候・・・水の始末などなど・・・
農業に手を染めたことも無い自分では、思いもよらない工夫や教えがあるんだと思う・・・。
食を支える大切なお仕事なのに、若い方が目を向けようとしないのは・・・
林業も同じで・・・日本の大切な技術が近い将来失われてしまうのかも・・・

モノ造りで時代を乗り越えて来た世代があって・・・
きめ細やかな手仕事が認められ・・・繊細な手仕事に安心感やが、信用を手に入れて来ました・・・。
こだわりの技術は・・・古民家の造りにも表れて・・・
携わる職人が、気持ちよく仕事が出来るような心配りが出来て・・・
未来で関わる人達にも・・・安心して住み継がれる技術を伝えて来ました・・・。

目新しいモノが、自分の手を何度も通り過ぎる時間を楽しむのだけでは無く・・・
廻りを巻き込みながら、大切なモノを繋いで・・・あきらめることの無い暮らしを、育てて行く・・・
元気な地方が増えて・・・一生懸命な地域も増えて・・・
若者が少なくても、生き生きとした町が前に進んでいて・・・
これからの時代を暮らす世代も・・・目線の違った想いや、先人の残して来た良さを生かす工夫も持っていて・・・
少しのんびりしていた世代が・・・その後押しに少しだけ関われたら・・・
楽しい変化があるような気がします。



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中古

2022年01月07日 | 古民家
 桜田門外の変(3月)・・・元禄赤穂事件(忠臣蔵12月)の討ち入り・・・
東京でもそこそこの雪が降っていたようなので・・・古民家の佇まいでは、寒い夜を過ごしていたのだろう・・・
打ち水や川床の文化があり・・・古民家の開放感ある住まい造りを見れば、夏もそれなりに蒸し暑かったのだと思う・・・。
そうも言いながら・・・自分達の暮らしの反動で、ずいぶんと春夏秋冬が変化して・・・
暑いの寒いのを口にしながら・・・都合で1カ月も暦をズラしてしまえば・・・
季節感の隠れた毎日を送るようになったのも・・・自業自得なのかも知れない・・・。

カタカタと、白い煙が部屋の天井に届くと・・・窓ガラスにはツルリと水滴が泳いで・・・
床のシミやカビが好き放題並んでしまうのですが・・・
土壁に柱の見える造りの住まいでは・・・それほど結露も姿を見せず・・・
住まいを、適度な環境に育ててくれます・・・。

古着や中古車はずいぶんと受け入れられていても・・・中古住宅に想いが寄りにくいようで・・・
古いモノを長く大切に使う気持ちが・・・住まいにも湧いてくれるなら・・・
もったいないの心や、限りある自然を大切に想い・・・先人の残してくれた伝統の技術も一緒に・・・
受け継ぎ・・・繋いで行く心も育つような気がします。





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