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今回のコース図、地形の関係でGPSの電波が弱く
多少コースから外れている
右下の駐車スペースに車を止めて、樹徳高校山荘前の
大滝登山口から登った。
後で考えると、これは失敗だった。
むしろこつなぎ橋から登る逆回りコースが良かったかも
花の種類が林道工事や、舗装道路の影響で大滝コースは
少なくなった感があるからだ。
花を見つける場合、目線の関係で登りの方が見つけやすいし
転倒する危険も少ない。
私の感じでは、こつなぎ橋コースの方が花の種類が多そうだ
ただこつなぎ橋コースは、2度3度と川を徒渉する。
増水時は利用困難なコースだ
樹徳高校の駐車場は、すでに満車になっていた
その中につくばナンバーの車も有った。
登山道に入ると、タチガシワの花が咲いていた。
なーんだここにも有るんだとつぶやきながら御前山を
思い出していた。
その後、登山口で出会ったご夫婦の方と、山の話を
交わしながらゆっくりと登った。
鳴神山に初めて来たのだと言う。
山側の斜面に、ヤマブキの花が山道に彩りを添えて垂れ下がっている
やがて大滝(不動滝)の矢印道標が有り、左に入ると
石祠と不動明王のような石像がまつられている。
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山名の由来が、雷神上人が住んでいたという伝説により
名付けられた山であり、古くからの信仰の山であることを偲ばせる
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奥には大滝(不動滝)と呼ばれる滝が清冽な水しぶきを上げている
その手前の河原の石の上にも、苔むした石祠がまつられていた。
(あえてその石祠を入れて写真を撮ったが明暗差が有りすぎて
わかりにくいかも)
もしかすると、この滝は修行の場で有ったかもしれない。
滝に打たれる白装束が目に浮かぶようだ。
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ほどなくヤマブキソウが一輪、黄色い灯火の様に咲いていた。
ホソバかなとも思ったのだが、確信がなかった。
キャタピラの跡がついた登山道や、舗装された登山道を
抜けると、しめ縄の張られた場所に出る。
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傍らの道標には、鳴神山0.5キロ15分と書いてある
下に「水場」と書いてあったが場所は判らない
そこにもまた、不動明王のような石像がまつられていた
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そもそも、しめ縄は、邪悪なものを入れない結界だと聞いている
ここから中は神聖な場所なのだろう。
切り立った岩のしたの道は、杉の植林地であり、積み重なった
杉の葉と石の多い急登で、上部にカッコソウの保護地域が
ある。
左の保護地域のロープに沿って登ってみると、ようやく開き始めた
カッコソウが数輪、木漏れ日に当たっていた。
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カッコソウの蕾
利根実業高校の立て札が立てられている。
下には桐生高校生物部のカッコソウ移植地の看板も立っていたから
このあたりは、地元の高校生が活動したのだろう。
回りにルイヨウボタンの花も咲いていた。
風に揺れていたが、ボケを承知で撮った
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ルイヨウボタン・メギ科ルイヨウボタン属、
葉がボタンに似ているのが名前の由来
山地の林内に生える多年草、高さは30~70センチ
葉は茎の上部に2個つく。
下の葉は3回3出複葉、小葉は卵形~長楕円形で
4~8センチ、ときに2~3裂する。ふちは全縁
頂小葉は有柄、茎頂に集散花序をだし、黄緑色で
直径約1センチの花をつける
保護地のすぐ上が縦走路と交差する「肩の広場」で
そこから狛犬と鳥居の間を抜けて登ると、桐生岳と
仁田山岳の暗部に出る。
右の桐生岳に岩場をよじ登ると、先客が休んでいた
5月だと言うのに、遠くの雪山まで見渡せる絶景が
広がっていた
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袈裟丸山と皇海山
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カシミールの展望図で見ると
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日光白根山
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カシミールの展望図で
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日光連山
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カシミールの展望図で
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袈裟丸山の左に見える雪山が上州武尊山
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展望図で見る武尊
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仁田山岳に隠れそうになって右に見える谷川岳方面
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カシミールの展望図で
写真と展望図を交互に載せていたら、なにやら頭が
こんがらかってきた。
本日はここまでとして、最後に私の好きな萌葱色の
山の写真で締めくくる。
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萌葱色の山と背景の袈裟丸山
尚、展望図の目盛りは1度で、方位は真方位ですので
地図上の方位と同じです。
続く
このブログに掲載の地図およびGPS軌跡図等は国土地理院の
承認を得ています。
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」