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花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

快晴の尾瀬を歩く・鳩待通り編2

2012年10月18日 | 登山

鳩待峠を基点とする鳩待通りは、東北東に向かっていると
言っても良い。
それ故に朝の時間は、紅葉した木々の葉を光が透かして
いっそう輝いて見える。


笹が多い道だが、オオシラビソの樹林帯を通るところもあり
緩やかに登りながら、変化に富んだ雰囲気が味わえる。


東京電力管轄内の木道は、一本一本にテプコのマークと
施設年が刻印されている。木道を施設する費用は、1メートル
につき12万円の費用がかかるという話は前にも書いたが
福島の原発事故で、東電が尾瀬から手を引くかもしれないという
話が伝わったとき、今後の施設負担をどうするのか心配したが
今年の夏、東電から環境省に以前と同様の管理をするという申し入れが
有ったと言うから、とりあえずはホッとした


空を見上げると、相変わらずハケで掃いたような雲が
秋の気配を漂わせていた。


二つ目の道標に到着した。
鳩待峠から2.3km 富士見峠まで4.0km である。
時計は9時52分をさしていた。
前回の記憶からすると、横田代の湿原はもうすぐだなと
思って、少し元気が出た。


前方の曲がり角に、先ほど追い越して行ったグループの
人影が見えた。
どこかで一休みしていたのかもしれない。


確かこの辺に有った筈と見回すと、やっぱり有りました
コゼンタチバナの赤い実が露に光っていた。
この辺は適地なのか群れるようにして実をつけている。


明るい黄葉が木道に覆い被さるようにして色づいている
その奥が何となく明るい。
湿原が近いなと思ったら、やっぱりそうだった。


両側の木の間を抜けると、遙かに続く湿原の上に
延々と続く木道が空に吸い込まれていた。
まるでトンネルから抜け出したような明るさだった。


横田代湿原の道標に到着した。
鳩待峠から3.0km 富士見峠まで3.3km と書かれている
時間は10時7分である。
ここは傾斜湿原で、木道は湿原の最高点を目指して
登っていく。
以下は横田代でスナップ撮影した写真です。
説明なしで写真のみ掲載する













オオシラビソの樹林に混じって燃える紅葉や、湿原の窓の様に
空を写す池塘、わずかに生き残りの蝶がひらひらと風に舞う

私は湿原の中程に有る二つ目のベンチで一休みした。
持参のバナナと柿を食べ、ウイダーインのエネルギーを飲んだ


振り返ると樹林帯の間から至仏山がくっきりと姿を見せている
すばらしい展望だ
アヤメ平からの燧ヶ岳と至仏山の展望が楽しみになってきた

横田代の傾斜湿原を登っていくと、だんだん展望の範囲が
広がっていく。

よく見ると至仏山の中腹が赤く見えるので、ズームレンズを
いっぱいにのばして撮影したのがこの写真
至仏山も中腹以下が紅葉しているのだった。


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今週末は、北関東の紅葉の名所が一斉に見頃を迎え
どこもかしこも大渋滞だろうな。

それにしても、戦場ヶ原の国道に車を駐めて、撮影している
カメラマンの多いこと。
駐車場が近くにないならまだしも、赤沼も三本松も駐車場がある
これではカメラマンの評判が悪くなるのも当然ですね。
10月2日のブログ「最低なカメラマンはどんな人」を
読んで欲しいな