ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

『他人とともに生きる』

2017年12月09日 06時05分16秒 | owarai
“人は他人とともに
生きている
人間嫌いでは
人生は開けない“

ロビンソン・クルーソーのよう
に、絶海の孤島に生きるのなら
いざ知らず、現代生活では人は
多くの人とともに暮らしている。

他人とのかかわり合いのない人
間生活というのはおよそ考えら
れない。だから、人がよりよく
生きているということは、他人
とよりよく共存するために努力
する以外にない。

宮沢賢治の詩のように、「みんな
が幸せにならなければ、ほんと
の幸せ」はない。

国も個人も「一人は万人のため
に、万人は一人のために」努力
すべきものであろう。
この有名な共同組合のモットー
のように。


ショート・ショート小説

2017年12月09日 00時18分05秒 | owarai
あなたが金沢に向かうとき、風
景はどんなふうだったでしょうか。
あの日と変わりはなかったです
か?

といっても私には、あの日の風景
を、思い出すことはできません。
だって車窓の外のことなど、眼中
には、なかったのですから。

だから今、あなたの旅の風景を
浮かべるかわりに、一編の詩を、
味わっています。

ここにあるのは荒れはてた細な
がい磯だ
うねりはかるかな沖なかに湧
いて
よりあいながら寄せて
くる

そしてここの渚に
さびしい声をあげ
秋の姿でたおれかかる
そのひびきは奥ぶかく

せまつた山の根にかなしく
反響する

がんじょうな汽車さえもため
らいがちに
しぶきは窓がらすに霧のように
まつわってくる

ああ越後のくに 親しらず
市振の海岸
ひるがえる白浪のひまに
旅の心はひえびえとしめりを
おびてくるのだ

中原重治がこの詩を書いたころ
は、旧北陸本線の車窓から、海
が見えたそうです。

私たちの旅では、ありえなかった
はずですが、

けれど今、なぜか心の中に、日
本海が見えてきます。
あなたは、何の影におびえているの
でしょうか。

影なんてないのに、あなたがそこ
に影を見るから、影が生まれてし
まうんですョ。

あなたの心配は馬鹿げているけ
ど、そんな心配をするあなたを
心配して、私はコロコロ笑えな
くなってしまいます。

もしも、もしもこの恋が終わる
としたら、それはあなたが私を
失うという形でだ、そんなふう
に決めていませんか?

いつか失うものという前提で、
私が輝いているのだとしたら、
それはとても悲しいことです。

私にだって、あなたを失うと
う可能性(いや、権利かな?)
は、あるのですから。

米原まわりで、金沢に向かいます。
「天狗舞」という朗らかな名前
のお酒で、酔いたいな、と思って
います。