ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「いつだったか・・・」優しいひとに

2020年06月22日 19時14分02秒 | owarai
いつだったか、優しい人に
語って聞かせたことがあった。
十年以上も前の、男らしい人と
の恋愛の思い出。

「失恋物語」は
すでに、水彩絵の具で描かれた
淡い風景画のようになって、そ
の絵にぴたりと合った額縁が
はまっていた。

過去にわたしが抱いた激情は、
優しい人に話すたびに角が取れ、
いつのまにか、手のひらに乗る
ほどの丸い化石になっていた。

わたしはときどきその石を膝の
上に置き、両方の手のひらで包
んで、温めながら、独りぼっち
の肌寒い夜をやり過ごしていた
のだった。

「そこまで思い詰めて、死のう
とするなんて、僕にはできない
だろうな。

でもそこまで誰かを思えるとい
うことが、僕には羨ましような、
でも怖いような気がする」
そう言ったあとで、優しい人は
わたしの顔を見て、微笑んだ。

哀しそうな笑顔だった。
「僕のためには、死んだりでき
ないでしょう?」
「わたしは柔らかな笑顔を作っ
て、言った。
「うん、できない」
だって、わたしはすでに、あなた
に殺され続けているのだもの。

死にたくても、死にようがない
じゃないの。底抜けに明るく、
そう言い放ってみたかった。

けれど、わたしは言えなかった。
どんなに面白おかしく、冗談に
言ってみても、その瞬間に、
悲しい現実がわたしに、突き
刺さってくるだけだとわかって
いたから・・・・・。

人の想いは、見えるものではなく、気づくものでした。

2020年06月22日 16時01分26秒 | owarai
マザー・テレサは貧しい人や
孤児、病人への奉仕に身を
捧げ、ノーベル平和賞を
受賞。

「わたしは賞に値しない。
世界のもっとも貧しい人
の代表として受賞する」と
言い、賞金をすべて寄付
しました。


YouTube
ゴスペラーズ 『永遠に』~unplugged live version~

https://www.youtube.com/watch?v=tSpRZgmSflU

「結婚の選択は難しいものです」

2020年06月22日 13時52分50秒 | owarai
恋についての決断は、自分の
気持ちも相手の気持ちも、
目で確かめられないから
難しい。

特に、結婚を意識して相手を
選択する時は、本当に難しい。

なぜなら、結婚相手を考える
のに期限はないから、後に
なれば、もっと素敵な人と
出会えるかもしれないから
と迷うからだ。

ただ、何かを選ぶ時、その
選択が正しかったか、謝り
だったか、という答えは、
選んだ時にはまだわからな
いのである。

それが決まるのは、決断
した後、その選択を大切に
したかどうかである。

つまり答えは、選択時にあ
るのではなく、選んだ自分
にかかっている。

選ぶ時に迷ったり悩んだり
するのは、それぞれに長所
があり、短所があるからだ。

選択枠のどれかが飛ぶ抜
けて素晴らしければ、誰も
迷わない。

だから、「こちらに決めてよか
った」と選択が成功する確率
は、どちらを選んでも、50
%は選択の後の自分にかかっ
ているのである。

「自分の人生と恋愛の方向が
一致しない時」や「好きだけ
ど、でも嫌いな恋人がいる
時」、別れるかどうか、

とても迷うと思うけど、別
れるにしても、交際を続ける
にしても、どんなに迷って
選択しても、

その後、いい加減な気持ち
でいたいなら、良い結果
は生まれない。
それを忘れてはならない。

富良野の森で、いちばんよく泣く生き物は、人間でした。

2020年06月22日 08時26分58秒 | owarai
打ち合わせを終えたあと、わたし
たちははごく短い時間、たわいな
い世間話しを、カフェを出た。腕
時計を見ると、三時過ぎ。まるで
冬の幕間のような、ぽかぽかと
暖かい午后だった。わたしは、

「ちょっと散歩してから、帰り
ます」
と、本多さんに言って、駅の近く
の横断歩道の手前で、彼女と別
れた。

新宿の街を歩くなんて、久しぶり
だった。わたしの足は自然に西
新宿へ、新宿中公園の方へ向い
ていた。

西新宿は、アラシといっしょに
暮らした街だった。

そこで出会いがあり、そこで、
別れがあった。恋と愛が出会
って、
すれ違って引き裂かれた場所。
一生分の涙を、わたしはそこで
使い果たしてしまった。

今はさらさらと流れる砂のよう
な記憶に包まれて、ひっそりと
たたずんでいる街、涙も、心の
痛みも、傷も、情熱も、おそらく
この世には、何ひとつとして、
同じ形で同じ場所にとどまる
ことのできるものなど、ない
かもしれない。

公園に着くと、わたしは陽あたり
の良いベンチに腰かけて、鞄の
中から、うす茶色の封筒も取り出
した。ついさっき、本多さんから
から受け取ったばかりの、封筒。
中には仕事の資料が入っている。

企画書やあらすじをまとめた
文章やあらすじをまとめた文章
や構成案や、誰かの過去の作品
のコピー。
わたしは、封筒を膝の上に乗せ
てその重みを、てのひらでその
厚みを、味わった。

愛おしさにも似た感情が、山奥
で人知れず湧く泉のように、
あとからあとから、あふれ出し
てくりのがわかった。

アラシ、また会えたね。
わたしたち、また、つながった
ね。
カフェで読んだその文章を、わ
たしはもう一度、ゆっくり読んだ。
なつかしい、アラシの声が、愛
した人の魂が、粒子になって飛
んできた。
       *
これは、風に聞いた話しです。
柳の木の枝を揺らし、白樺の
木の葉を踊らせ、

アザミの綿毛を見えない手で
掬い上げながら、
静かに草原を通り過ぎてゆく、
風に聞いたお話。

仕事にも暮らしにも、人を愛す
ることにも疲れて、
何も信じることができず、自分
さえ信じることができず、
すべての希望を失い、立ち上が
る元気もなくし、

悲しみだけを抱えて、絶望の谷
底を眺めていた僕に、
風がそっと、囁いてくれた物語。

君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で浅草が建つ。    -校正後ー

2020年06月22日 06時23分17秒 | owarai
1923年、
関東大震災後の浅草には、
そんな看板が立てられた
という。

それから驚くべき速さを
もって、東京は世界規模の
大都市となった。
働いて、稼いで、そしてつ
かう。
そんな十銭たちが経済を回し、
東京は復興していったのだ。
あの時の看板は、今でも正しい。

土地も資源もない国は、
お金で生きていこうじゃないか。
日本人よ、散財にためらうな
かれ。

君のお金で
国が建つ。


※新コロナ・ウイルス発生後
の社会について。
何を発言するにもデリケート
だ。いたずらに希望を語らず
とも、僕らには偉大な先輩が
先人でいるではないか。
その真実を提示することこそ、
今やるべきことではないか。
昨日のユニクロのマスクの
完売が物語っている。

部長はお金があるくせに、なぜときどき駅そばを食べたがるのか

2020年06月22日 05時22分18秒 | owarai
「そばにしようか」得意先
からの帰り、ホームで部長
が言った。
「あ、いいっスね」と笑顔
で返す僕。でも内心は「?」
である。いつも高そうなス
ーツを着ている部長が、た
まに見たこともないごちそ
うをオゴッてくれる部長が、

なぜ、このように駅のそば
を食べたがるのか。カウン
ターで大きな背中を丸めな
がら「学生の頃から世話に
なってるから、たまにむし
ょうに食べたくなるんだよ
な」とそばをすする部長。
そんな妙に嬉しそうな横顔
に、たまにじゃなくけっこう
食べている僕は中途半端な
笑顔を返して、ただそばを
勢いよくすするしかない
のだった。

忘れられない、あの味、
立ち食いそばは如何で
しょうか。